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2016年05月12日17:22

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5月11日ラトル・BPO

サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン交響曲全曲演奏会

2016年5月11日(水) 19:00 開演

ベートーヴェン
: 交響曲第1番 ハ長調 op.21
: 交響曲第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」

指揮サイモン・ラトル

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ラトルをベルリン・フィルの組み合わせで聴くのは3回目。
以前ブラームスやブルックナーを聴いたが、あまり印象に残っていない。
しかし、結果的に最後となる今回が一番印象的だった。

1番

10型という小ぶりな編成。名手ぞろいの木管は美しいが、弦楽器は平凡だ。
ラトルの指揮はきびきびとしていて、軽快で爽快な演奏だ。
それでいてピリオド奏法のような味気ないようなことはない。
重厚さには欠けるが、ベートーヴェンとはいえ初期の作品なのでこういう
解釈もありかと思う。
しかし、ペラペラで薄い弦楽器の音色はとても残念だ。
ペルリン・フィルでなければ満足できたかもしれないが。

3番

人数が少し増えて12型。1楽章は前半と変わらず弦楽器が不満だった。
特に1stヴァイオリンのアンサンブルの乱れが気になった。ベルリン・フィルでも
そんなことがあるんだ。
2楽章からエンジンがかかったのか濃厚な演奏へと変化した。
重厚な音響の中で細部がきっちりと聴き取れる、特に弦楽器で濃厚さと緻密さが
共存した音を聴くことができた。木管の美しい音色や金管(ホルン)の輝かしい音も
相まって、久しく聴いていなかった自分がイメージするベルリン・フィルの音を聴いた。
ベルリン・フィルの遺伝子がまだ絶えていなかったと思われた。

ラトルの音楽づくりは、気迫はこもっているものの、外から冷静に客観的に
音楽を作り上げいくため、感動に乏しい。立派な演奏ではあるが、
感情移入ができない演奏だった。
古典であれ現代曲であれ、ラトルにとっては同じ扱いなのかもしれない。

他のオケでは聴くことができないサウンドではが、チケットはちょっと高過ぎだ。




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