mixiユーザー(id:9214050)

2016年05月09日13:20

655 view

殺菌剤

今日のスポーツ報知新聞の
薬のコラム、すごくいい内容なので
全文転載します。

韓国で加湿器に入れた殺菌剤が原因で
100人以上が死亡し、その責任をめぐり
検察が捜査に乗り出している。
問題の殺菌剤は主成分が
PHMG(ポリヘキサメチレングアニジン)
という消毒薬や農薬に使われている
化学物質で、2001年に発売された。

皮膚に対する毒性は弱いが
肺に入ると呼吸器不全や呼吸困難を引き起こす。
11年に禁止されるまで、毎年春になると
呼吸器疾患の患者が続出したが放置されたため
「家の中のセウォル号事件」とも呼ばれている。

韓国は床下に温水パイプを通して部屋を暖める
オンドルが冬の暖房の主流。
オンドルは部屋の空気が乾燥するため
加湿器が欠かせない。
その加湿器は使っているうちに
雑菌が繁殖するので殺菌剤を使っていたのだ。

そもそも殺菌剤は程度の差こそあれ
毒性があるのだから、使わないに越したことはない。
加湿器はいくつかのタイプがあるが
水を超音波振動で細かい粒子にしてファンで噴き出させる
超音波は加湿器の中で繁殖した雑菌もばらまき
肺炎など「加湿器病」を引き起こすため殺菌剤が必要になる。
一方、水を加熱して蒸気にするスチーム式なら
加熱殺菌できるので殺菌剤を使う必要がない。

韓国のこの事件は、清潔志向が強い日本人にとっても
他人事ではない。「除菌」を売りにしている
台所用洗剤、洗濯用洗剤、柔軟剤、消臭剤、除菌消臭水
などにも殺菌剤が使われているのだ。

置くだけで空気中のウイルスや菌を除去するという
「空間除菌製品」は表示を裏付ける合理的根拠が
示されず「優良誤認」に該当するとして一昨年、
消費者庁から是正するよう措置命令を受けた。

繰り返すが、菌を除去するということは
毒性があるということだ。
しかも無菌状態のような環境に暮らしていると
菌やウイルスに対する抵抗力が低下するから
かえって感染しやすくなる。

高齢者や乳幼児、病気療養中などで
抵抗力が低下している人でなければ
殺菌剤や除菌剤を使わない工夫をしたい。
(医療ジャーナリスト・田中皓)
・・・・・・・転載おわり

ノロウイルスやインフルエンザの時期は
置くだけで空気中のウイルスや菌を除去する
という商品が大ヒットしてましたよね。
消費者庁の措置命令が出て
売るのをやめるのかと思ったら
去年の冬には、もう同じ商品でCM出ていたから
忘れちゃってる人多くて、また売れてると思います。

今まで何度も書いてますが、
化学製品は気を付けたほうがいいです。
体調悪いのはウイルスのせいだと思っていたら
実は消臭剤のせいだった、というのはあると思います。
化学物質過敏症は花粉症と同じように
自分の限界超えたら発症します。
すべてを遠ざけることは不可能ですが
むやみに使わないことはできます。

子どもが給食の白衣を持ち帰る当番で
前回洗濯した人が香りの強い柔軟剤を使う人だったりすると
家の中や他の洗濯物も全部、そのにおいになって
くさくてたまらない。
避けられないんだから香りテロだよっ。

あるお医者さんが、公衆トイレがあると
用がなくても、便器に座ることにしている
とテレビで言ってました。若い人には自分の持ってない
未知の菌があって、それを少しもらうことで免疫ができるから。
人間の体は清潔にしすぎると
かえって病気にかかりやすくなるんだ、
みたいなことを言ってたのが忘れられません。
そして、その言葉を聞いてから
便座やつり革など、ばっちいところを
気にしないですむようになりました。

ウイルスや殺菌剤とも
うまく共存していきたいものです。

1 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年05月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る