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2016年05月07日08:53

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美の祝典Ⅰ（出光美術館）～判大納言絵巻・やまと絵・山越阿弥陀の渋さ

すでにつぶやていることなので日記に書くまでもないが、やはり例証として示しておく必要はあると思うので、何枚か引用しておきたいと思う。出光美術館は相当によいものを持っているなと感心した。

日本の絵は安土桃山あたりで相当に変化したように感じた。ひとつは琳派へ向かう道筋だ。もちろんその前の狩野派の流れで、絵画で権威・権力を象徴させたり、装飾性に走ったりする面が見られるようになったことだろうと思う。それ以前にはもっとわび・さび・しぶみと言った何か闇に通じるところー仏画にはあった暗さ（死と隣接した光と闇が混在したている様相）がやまと絵などにはただよっている。絵巻物は、背景にはよく知られた謎の事件＝物語があって、当時の映画のような役割があったかと思う。そこにも大火の黒い火がもくもくと見える。人々の声が聞けてきそうな表情が克明にひとりひとり見えるように描き込まれている。