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2016年05月05日13:32

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覚書その3

避難所1日目。

さすがに母を一人にはしておけず、会社を休む。

近所に住む姉と連絡を取りながら夜明けを待つ。
空が白みはじめたとみるや自宅へ。
屋根は見える。無事らしい。
なにはなくともブルー!

家への私道に入ったらびっくりして心臓止まるかと思った。
家の庭に、死んだ父と同じ黒と紫のジャージを着た、白髪で痩せ細った姿が!!
空を見上げて立ちつくしている。
「お父さん?!」
と思いきや、隣の家のおじさんだった。
脅かすない!!
おじさんは瓦の落ちた自宅を呆然と見つめていたのだ。

おはようございます。夕べは怖かったですね」
と声をかけるまで気づかなかったらしい。
一人暮らしでさぞや怖かったろう。
大型犬と小型犬がいるので避難はしないとのこと。

話もそこそこに家の中へ。
名前を呼びながら探す。
こたつの中、テーブルの下、ソファーの下、どこにもいない。
二階へ。

思い切って自室を開けると、本棚2つが倒れ本が散乱。
窓辺に置いていたコンポは1.5メートルぐらい吹っ飛んで床に。
足の踏み場も無い惨状にとりあえず後!と扉を閉めた。
寝室に入ると地震の反動で窓が開いてた。
外か?!と思い「ブルー!!」と叫ぶと「にゃん…」と返事が!
物陰からブルーが顔を出した。
どこも怪我はしていないのを確認。

それからラップ、飲料、お菓子、着替え、母の薬、電話帳、父の写真
ペットフード、ペットシーツ、猫砂トイレを準備。ブルーを連れて避難所へ戻る。

入口で役所の人に猫を入れてもいいか聞いた。
すでに犬も猫の中に連れてきてる人がいたので
迷惑をかけないように、と言われてOKが出た。

ブルーの無事を確認できたところで、母に思わぬ試練が訪れた。

今日で母の薬が切れるのだ。普通なら通院日だ。
まだ7時だったが病院に電話。当直の人が出たけど今日の診療は無理とのこと。
薬だけでもとお願いしたが、薬剤師も来ないとの返事だった






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