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2016年05月03日01:07

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2016GW南アルプス塩見岳

今年のGWは南アルプス

昨年は北アルプスの鹿島槍ヶ岳に行ったので今年は南アの塩見岳に行ってきました。
4月29日、AM2時30分に目覚ましをセット、その10分前の2時20分に目が覚める。いつものごとくまるで小学生の遠足と同じ、違う所は前日すんなり寝につけるところです。
3時少し過ぎに自宅を出発、中央道松川ICを出て大鹿村鹿塩(かしお)へ、鹿塩から鳥倉林道へ入り鳥倉ゲートまで344km、約5時間後の8時到着です。

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鳥倉林道ゲート(一般車はここまで)

鳥倉ゲートを8時35分に出発、豊口登山口?今は鳥倉登山口?(夏場は鳥倉登山口バス停有り)が一般的な呼び名まで林道を歩きそこから本格的な登山道になります。
登山道には三伏峠(さんぷく)まで10等分に行程された表示板が2/10~9/10まで8枚あり私は6/10を過ぎた辺りからアイゼン装着し13時55分三伏峠に到着しました。実に4時間30分夏場ならば3時間位で歩ける所を1.5倍の時間を要しました。ちなみに塩見岳は10年ぶり、その時は10月で雪が全くない時期、当日の内に烏帽子岳、小河内岳を往復することが出来ましたが本日はここまでです。

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中央が我が家。黒く見えるところは段差のある所、丸太が横たわり細い丸太が縦に打ち込まれています。設営出来ません。

今回は雪雪の上にテント設営予定でしたので一般のペグが使えません。そこで会社近くの登山道具店に行き、雪の中に埋めて使う竹ペグを買いに行きました。1本200円税別です。たぶん回収不可の物の割には高価、購入中止です。そこで100均、麻ひも一巻と1枚108円の板を1枚買い自宅で4等分にカット、ところが今年は雪が少なく三伏峠テント指定地で20〜30cm位の残雪、設営時間帯は雪がくさり(柔らかくなり)その雪に埋めて使うべき物が効きそうも有りません。しかたなく雪の中適当な石を掘り起こす作業です。まるで粉の中の飴を探すような事に、結局テント設営には雪を踏みならし平らにし納得のいくように出来るまで1時間以上かかりました。設営後は水場まで行くのが億劫なのでウイスキーのお湯割りを飲みながら雪を溶かし3Lのたらーっ(汗)水を作り、のんびりゆったりとした時間を楽しみながら早めの夕食を食し、まだまだ明るい6時過ぎには寝袋に入り眠い(睡眠)

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分かりずらいと思いますが数か所カラビナを使っています。

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自宅で分かりやすいように撮影。

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100均で作った板ペグ

フライの出入り口は夏でも冬でもやり方は一緒、今回は石に麻ひもを巻き付け先端に100均のカラビナもどきを付け対応、夏ならばひもが付いているペグにカラビナもどきを付けるとペグが一本で済み尚且つ付外しが楽です。今回はその他3か所のフライ止めも同じやり方です。


4月30日、寒くて時々目覚めながらも3時30分起床。なんとテントの中の水筒の水が一部シャーベット状にげっそり、寝袋はマイナス9℃対応のはずですがこれは寒さを感じる個人差が大きいようです。
4時45分予定より15分遅くテント場発、歩き出しからアイゼンが良く効き気持ちよく歩けます。本谷山着6時10分、休憩後権右衛門山巻道へ入りここでアクシデント、ルートが解りません、ルートを探していると登山者が、勇気を出してルートを確認するとその人も迷っているとの事、しかたなく赤テープ(冬場の道案内)を確認出来る所まで戻り正しいルートへ、20分位時間ロス、正規ルートでも結構なやぶ漕ぎ、顔を小枝に引っ掛かれながらなんとか森林限界帯を抜け稜線へ、雪に埋もれた塩見小屋9時着。

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逆光で分かりずらいですが黒っぽい部分が小屋で屋根の上まで雪がつづいています。

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塩見小屋辺りからの塩見岳と天狗岩。

天狗岩をトラバースしていよいよ塩見岳山頂の最後の難関凹状のもろい垂直(実際は80度?70度位かな)の岩場、ほんの一部ですが怖い所を無事に通過し、塩見岳西峰山頂10時35分着、そのまま東峰へ5分後の10時40分登頂しました。天候は文句なし、充分春山を楽しませてもらって11時25分下山開始しました。

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塩見岳東峰

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塩見岳西峰

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東峰からの西峰

帰路はそのまま同じ道を帰ります。怖い凹状のもろい垂直の岩場も通過し天狗岩の20m位の雪壁をトラバースするときに今回初めてピッケルを手に持ちました。危険地帯を脱しホットしたのもつかの間、またもや権右衛門山トラバース中にルートを外してしまいました。ルートを探していると後ろから3人組が、4人係りでルート探しここでも15分位時間ロス。

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本谷山辺りからの塩見岳。

本谷山15時15分着、あれだけ天候が良かったのもここまで、三伏山辺りからは風が出てきて雪雪が舞だし気温が一気に低下、三伏峠天場着17時、実に12時間15分掛かっての往復でした。私は歩くのが遅いのが分かっていますので早出で登頂できましたが途中で引き返した方2名、冬季開放小屋泊りの4人は出発が何時か解りませんが戻ってきたのが18時15分ごろ、早い方は8時間位で往復したようです。自分の中では11時が折り返し時間、山頂を前にしても引き返す予定でした。

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帰って来て少し雪を払ってしまった後に撮影、雪が少し乗っています。

我が家(テント)にはほんの少し雪が乗っていました。疲れてしまい食欲が有りません。卵スープの素を使った雑炊を残し、寒さ逃れから水筒にお湯を入れ湯たんぽ代わりにし19時過ぎには暖かく寝ることが出来ました。

5月1日、3時50分目覚める。昨夜残した雑炊を食べ、下山の時の水を残し、スープ、コーヒー、白湯、相変わらず食欲が無く暖かい飲み物を流し込みテント撤収、朝方の冷え込みでペグ変わりの石が雪と一体化、石に巻き付けた麻ひもを放棄し6時三伏峠から下山開始、降りは5/10表示までアイゼン装着、駐車場着9時30分、早い方の倍近い時間を要しての下山でした。早い方とは山頂の写真を撮っていただいた美男美女のカップルさんです。初日、2日目の塩見岳、下山、3日間全て抜かれました。

雪に埋めるペグは掘り出すことが出来ず放棄した際、自然に返る素材の物を使用します。プラスチックや合成の紐が残るよりはかなりましです。

帰りの高速でもアクシデント、110k位で走っているとハトがフロンド硝子にボンと激突、一瞬の事でした。フロントガラスにハトがぶつかった跡が残り気持ち悪かったです。
心配していた渋滞も大したことなく自宅着15時30分、直ぐにテント他ザックから出し干したり洗ったりその後風呂、ビール、食事で21時には布団の中でした。

遅いです、歩くのが遅いです。もしかしたらこんなに体力のない人はこの時期の山に入るのを心配していた方がいたかもしれません。しかし、自分なりに計算しその中での楽しみは今後もしていきたいです。

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こんな重登山靴を履いているから余計に遅くなります涙

ゆっくりしか歩けないせいか筋肉痛はほぼありません。疲労感は有りますが・・・
自転車自転車でたとえると重いギアーをギシギシ回し短時間で走るのと、同じ距離でも軽いギアーで時間を掛けゆっくり走った時の違いのようなものかもしれません。

この次は夏山、何処へ行こうか楽しみです。

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