トランプはヒトラーの再来か？

■トランプ氏、東部５州で圧勝　代議員過半数へ大きく前進
(朝日新聞デジタル - 04月27日 09:26)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3967039

共和党の次期大統領候補は、どうやらトランプになりそう。
この記事では、党全国大会での決戦投票による逆転候補の可能性を述べているが、過去にそんな事例があったのかどうか、チラっと調べた限り無かったような。

そうなると、民主党の次期大統領選挙候補がほぼ決まったヒラリーとの大統領選となりそうで、傍目から見ればヒラリーが順当勝ちしそうに思ってしまうが、アメリカの調査アンケートのニュースによるとヒラリーには人望が無いようで、もしかしたらトランプが、あれよあれよと思う隙を突いて大統領に選ばれてしまうかもしれない。
だが、もしトランプが大統領に選ばれても、「その際には、結局は現実的な路線に翻るはずだ」という専門家のコメントに、楽観的に考えている人がいるだろう。


しかし、ちょっと待って欲しい。
実はヒトラー台頭を許した時代のドイツと、意外と状況が似ている。

当時のドイツは大統領制だったが、現代と違って「統治する首相を選ぶ権利を持つ」という役割を持つ賢人として国民投票に選ばれた存在。
ところが、第一次世界大戦敗戦による賠償によって、混乱していたドイツ経済の建て直しは容易でなく、当時のヒンデンブルグ大統領は、何人もの首相を変えたあげく、遂には過激な主張をするヒトラーを首相に任命した。

ヒトラーは、ミュンヘン・プッチという革命蜂起をしたが捕らえられてから合法路線に転じ、ここに合法的に権力を得た後は、次々と合法的に独裁体制を築いたのだ。

当時のヒンデンブルグ大統領は「あんなヒトラーなんて、現実路線に翻るはずだし、コントロールできる」と判断して首相指名したのだが、現実は独裁を許す事になってしまったのだ。

ヒトラーが当時のドイツで、独裁するために合法的に大統領より権限を得たのは、「全権委任法」という法律を成立させたから。
そして、現代アメリカには、議会の承認を得なくても有効となる「大統領権限」がある。
この権利を、大統領となったトランプが上手く使ったら・・・


もしトランプが大統領になって、今の主張通りの政策を次々と実践させていったら、人類は、「温故知新」という真言を未だ実践出来ないほど愚かだと実証する事になるだろう。

まぁ、歴史上、痛いバブル崩壊があったのに、その痛みを忘れた頃に、またバブルになっての崩壊を繰り返しているのだから、人類の愚かさは既に証明されているかもしれないが・・・(>_<)