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2016年04月27日03:56

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ナマコの法則

「ナマコの法則」というのがある。

以前JCBの会報に載っていたのだが、残念ながら提唱者の名前を記憶していない。

■グロい、臭い、猛毒!「最初にこれ食べた人スゴい」トップ10
(しらべぇ - 04月26日 10:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=3965323

みんな「ナマコを最初に食べた人は勇気がある」という。しかし勇気ある人が食べてみたのではなく、人間は昔は弱い生物だから、ありとあらゆるものを食べていて、ネズミだろうがゴキブリだろうが、容易に捕まえられるものは何でも食べていたが、ネズミやゴキブリはあまり美味しくなかった。しかしナマコは美味しかったので、狩猟や農耕の技術が発達して食料がもっと楽に手に入るようになってからも、ナマコだけは食べ続けたのではないだろうか。

つまりナマコは食料にそんなに困ってない人が新たに挑戦するつもりで食べたのではなく、古くから食べられていたというのが真相ではなかろうか。

世の中にはこのようなものごとは割とありそうな気がする。それでその人はこれを「ナマコの法則」と命名したいと言っていたのである。

つまり新しいものと言われていることが、実は元々昔からあったものではないか、というのをナマコの法則と呼ぶというのである。

提唱者は楠木正成の「新戦法」がナマコの法則ではないかと言っていた。

楠木正成は今で言えばゲリラ戦が得意で、相手がこちらに気づいていない所を不意打ちしたり、上から岩を落としたりして敵を退けている。それまでの考えからすると「卑怯」なやり方だが、それでも彼はそういう無軌道な方法で戦いに勝っていった。

それまでの武士の戦いでは、双方が「やあやあ我こそは」と名乗りをあげて、それで正々堂々と戦うものだったのに、楠木正成はそのような古いルールを破壊した戦法の革新者である。

と評価していた人がいたらしい。

ナマコの法則の提唱者はそれを否定する。

元々戦いにルールなんて無かったのである。とにかく何をしても勝てばいい。それが本来の戦い方であった。ところがその内世の中が落ち着いてきて、名乗りを上げてから戦うのがルールみたいな話が出てきた。そのような流れからは確かに楠木正成の戦法は画期的だったかも知れない。

しかし楠木正成は昔からの戦い方をしただけである。

彼はむしろ中央の武士たちが忘れていたものを取り戻したのではないか。

といった感じのことを、この提唱者は書いていた。

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楠木正成は世の中が鎌倉時代から室町時代に移行した時期に出てきた武将なわけですが、鎌倉時代が終わる原因となったのが元寇。その時、日本の武士たちは「やあやあ我こそは」と名乗りをあげてから元軍と戦おうとして集中射撃を受けて落命したりしている。

元軍からしたら「あの馬鹿何やってんだ?」という感じだったでしょうね。

実際あの時点で元軍との戦闘を経験した武士たちの間には、日本のこれまでの戦い方のほうがおかしいのではという思いが生まれたのが、結果的には楠木正成の戦法などにも繋がっていくのかも知れないという気もします。

そもそも源義経とか木曽義仲あたりは、そんなルールに沿った戦いとかしてないんじゃないでしょうかね。源義経の一ノ谷合戦での鵯越・逆落としによる奇襲とか、木曽義仲の火牛の計とか。とにかく何とかして勝てというので、若い頭脳が考えついた戦法でしょうからね。

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