mixiユーザー(id:1492915)

2016年04月26日02:39

1870 view

[古いドラマ]吉田拓郎と浅田美代子の共演作

なつかしき海の歌 1975.9.21
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-14936

当時不倫交際中だった浅田美代子と吉田拓郎を(*2)起用した作品。昔はその程度で今みたいに叩いたりしなかったんだよね。

以下は記憶に頼ったこの物語のあらすじ。

プロデューサーの長田(加山雄三)は、他部門に異動する前、最後の作品として「なつかしき海の歌」というドラマを作り上げた。ところが放送の直前になって、緊急報道番組が代わりに放送されることになって、このドラマはお蔵入りしてしまう。

この作品にちょい役で出ていたのがサエ(浅田美代子)だった。せっかく出演したのにそれが放送されないというので落ち込んでいたサエに同情した元AD下沢(吉田拓郎)は、彼女と一緒にテレビ局の倉庫に忍び込み、この報道番組のマスターテープを盗み出し川に捨ててしまう。

(2人は恋愛関係にある訳ではなく単純な同情からの行動である)

テープが紛失していることに気づいた局では大騒ぎになり、侃々諤々の議論の末、当初の予定通りドラマを放映することを決めた。

「あんたがやったんじゃないよね?」などと半ば冗談で言われるドラマの主演女優。悔しがる報道番組のメインレポーターの女性。どちらにとっても自分の今後を左右するかも知れない大きなできごとだった。

ドラマはそのような人間模様を描いた上で、罪悪感に耐えられなくなったサエがプロデューサーの長田に公衆電話から電話を掛けるシーンへと進む。自分がテープを捨てたことを泣いて告白する。

その電話を受けた長田は愕然とした。主演クラスの俳優がやったのなら分かる。しかしサエの出番はほんの僅かだった。それでも彼女にとっては一生の想い出に残るような出来事だったんだ。しかし・・・・

長田は彼女の出演シーンを編集段階でカットしてしまっていたのである。

せっかくテープを盗むなどということまでして自分の出るドラマを放送してもらおうとしたのに、実際にその番組を見たら自分は出ていない。

長田は再編集して彼女の出演シーンを復活させてあげようと思い、放送局に行くとテープ保管庫の警備員と押し問答する。

「テープを再編集したいので出して欲しい」
「すみません。許可は出ていますか?」
「いや、それが許可は取れない」
「それではお渡しできません」

しかし長田は必死に警備員を説得し、何とか見ぬ振りをしてもらって編集作業をすることに成功する。

最後は田舎に帰り、狭いアパートの一室で凄く嬉しそうな顔をしてテレビのスイッチを入れるサエの顔で番組は終わる(*1)。

------------------
(*1)私はこういうシーンの記憶もあるのだが、一方でサエが長田に電話した後、数名の不良女子に絡まれて因縁をつけられナイフで刺されて倒れ、そこにカーペンターズの「Yesterday Once more」の曲が流れているというシーンの記憶もある。たぶん他のドラマと混線しているのだと思う。

(*2)このドラマの翌々年、吉田は奥さんと離婚して浅田と結婚した。
2 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する