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2016年04月25日02:15

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[古いドラマ]お前は既に死んでいる

つぶやきネタに「好きなアンドロイド」というのがあって、考えていた時にこのドラマを思い出しました。タイトルは忘れていたのですが、ネットで検索していて「終わりなき負債」という物語であったことが判明。原作は小松左京ですが、かなりアレンジされているっぽい。

「終わりなき負債」1977.4.16 NHK
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-15841

私は主演は林隆三のような気がしていたのですが、実際には谷隼人だったようです。

私が覚えているだいたいのあらすじ。

祖父が亡くなった後、兄の太郎(山崎努)に呼び出された井上次郎は、祖父の遺産は全部お前に譲るからと言われる。それで太郎が相続放棄の手続きをし、次郎が「遺産」を相続することになった。

その後、給料日が来るが手取りがほぼゼロであった。会社の経理の人に聞くと高額の天引きがあるため給料がほとんど無くなったことが分かる。この件に付いて調べていくと、祖父が巨額の負債を抱えていて、それを次郎が相続したため、毎月給料のほとんどを持って行かれることになったことが分かった。

この件に付いて兄に抗議すると兄は思わぬことを言った。

お前は交通事故で死んでしまった。今あるお前は祖父がスイスの企業に作らせた人間そっくりのロボットである。そのロボットを作るのに巨額の費用がかかった。お前のために掛かった費用だから、お前が払うべき。

自分が死んでいると聞かされてショックを受けた次郎は会社をやめて恋人のリエ(萩尾みどり)と一緒に田舎で自給自足の暮らしを始める。貨幣経済と無関係の暮らしをしていれば、借金の取り立てようもないだろうという考えである。

それでリエと暮らし始めて、いざセックスしようとすると身体が震えてどうしてもできない。

その問題について太郎は言った。

お前はロボットなので人間に危害を加えたりしないように、暴力行為ができないように設定されている。そしてセックスも危険なので、できないようになっている。

セックスもできないただのロボットでは恋愛の対象にならないというので次郎はリエに捨てられてしまう。(リエはその後、太郎とくっついてしまう)

このあと、色々展開があったと思うのですが、最後が衝撃的で、このシーンのおかげで、このドラマを覚えていたという人がけっこうあるようです。

全てを失った次郎はある夜、太郎と会って
「兄さん僕と一緒に死んで」

と言い、兄を抱えたまま電車に飛び込む。

常識的にはロボットである次郎は電車くらいにぶつかっても平気で生身の太郎は死んでしまう。

ところが実際には太郎は無傷だった。うそ?なんで俺生きてるの?と自問する太郎の前で、電車にひかれてバラバラになって線路に落ちていた次郎の生首が太郎に向かって大声で笑った。

このシーン。なぜ太郎が生き残ったのか。あの生首が笑ったのはどういう意味があるのか。そのあたりが見た人の間でも解釈が別れるようです。
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