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2016年04月22日08:53

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TPP審議2(無かった聖域、今国会成立断念・他

 20日朝日・地方紙。農水相は衆院TPP特別委での答弁で、重要5項目の全品目で実質的に関税の撤廃や削減があったことを明らかにした。政府はこれまで、「重要5項目のうち約150品目の関税は従来どおり守られた」としていた。

 朝日によると、農水省は「5項目594品目中、29%で関税撤廃。残りで無傷なものは、最も細かい分類上で155品目」だという。

 地方紙によると、「無税または低関税の輸入枠を設定した関税割当制度で、枠を取り払う見方をすると、155品目でも何らかの変更(譲歩か?)があるという。

→ 朝日の記事だけでは意味不明なところ、地方紙が補った。関税割当制度の陰に隠れて、重要5項目でも全品目でも譲歩していた、ということか。「聖域なき関税撤廃はしない」としていた自民、明らかな公約違反。

 最近、主に左派系の人たちが
「安倍首相は選挙で『TPP反対』を公約し政権に復帰した。明らかに公約違反」
と批判するけど。これは舌足らず。ポスターは文言を単純化しているだけで、公約では
「聖域なきTPPには反対」
という趣旨のことが書かれていたのだから。で、その後TPP交渉に参加したとき
「聖域があるから、公約違反ではない」
と言い訳してた。一理ある。

 でも、実際は上記のように、聖域は無かった。ということは、やっぱり公約違反だった、ということになる。

 いえ、私はTPP賛成派ですよ。その私ですら、そう思う。自民党は(民主党も普天間などで同様だったけど)嘘つき。








 20日地方紙。論説で、元毎日新聞社の偉い人が「TPP交渉は、情報を外に出せないものもある。それを出せと言う民進党は、何も分かっていない馬鹿」と酷評していた。

→ これはこの人の方が馬鹿。民進党の議員たちは、何も情報を全部出せといっているワケでない。自民党の西川委員長が本を出そうとしたことからも分かるように、出せる情報だってある。それを出せ、といっているだけ。

 全てが出せるわけじゃないなんてことは、百も承知の上なのに。そもそも民進党側の(この件に関する)エース質問者の一人・緒方代議士は、もと外務省条約課係長で、TPPなどの条約交渉のプロ。出せる情報と出せない情報があることを、よーく知っていて質問してるのだから。








 19日夜のニュース。自民党の谷垣幹事長と衆・参両院の国会対策委員長が会談し、TPP国会承認について、審議が遅れかつ会期の延長も難しいとして、今の国会で承認を得ることは困難だという認識で一致。

→ 熊本地震が起き審議日程が取れなくなったこともあり(参院選があるから、国会会期延長が難しい)、政府はTPPの国会承認を今国会では断念したらしい。。

 米国でも審議は始まってもいないし。焦ることはない、と?でも、米国が「やぁめた!」とか言い出さないように、日本だけでも進めておけたら、それに越したことはなかったんだけどね。
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