◆４月１９日◆

４月１９日

同じ欠点のある兄弟たち

　私たち回復したアルコホーリクは、良い点で結びつくというよりは、共通の欠点を持ち、それを克服しようという共通の努力において強く結びついているのです。

ビルはこう思う　167

　一人のアルコホーリクがもう一人のアルコホーリクに対して持つ共通感は神秘に包まれ、霊的で、説明のつかないものである。でも確かにそこに漂い、私にはそれが感じられる。今私は誰かを助けることができるし、みんなから助けられていると感じている。

　他の人がどう思っているかを気にかけたり、誰かに望みを託したり、その人のために祈ること。また、他の人の悲しみや、喜び、恐怖、悩み、嘆きを理解すること。その気持ちを分かち合い、それで安心してもらえたらと願うこと。このように人に関心を持つということは、私にはまったく初めての胸躍る感覚だ。私は今まで、それをどうやったらよいのか、どうやって試みたらいいのか、まったく知らなかった。気にかけたことさえなかった。神とＡＡの仲間たちから私は今、他の人に思いやりを持つ方法を教えて貰っている。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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４月１９日

　ソブラエティに生きるようになってから、いろいろな良いことが訪れ始めている。それらをまとめて一言で表そうとするなら、それは落ち着いた満足感と言えるかもしれない。心地よい日々である。混乱のない落ち着いた場所である。ソブラエティに生き続ける限り、日々出会うことは、ほとんどすべてがスムーズに良いものとして私の人生を通過していくだろう。この生き方の満足感は、数知れない小さな事柄の積み重ねで味わえるものだ。飲んでいた頃には思いも寄らなかった日々の事柄に、今は関心を持ち始めている。

　ソブラエティの生き方に満足しているか？

黙想

　成長の道は素晴らしいものだ。私のスピリット（霊）の世界では、目を見張るような発見が次々と起こっている。静かなひとときの神との関わりも優しさに溢れた親しみである。他の人に対する理解は、まさに信じがたいほど驚くべきものがある。成長の道を歩む限り、ハイヤー・パワーから必要な力はすべて与えられる。力に関して必要以上のものを求めるのはよくない。神は私がこの道を歩んでいる限り、そのまったき計らいの中で必要なものはすべて与えて下さる。

祈り
　
　この道を歩む私に、美しく輝く希望を与えて下さい。あなたの無限の恵みに向かって歩み続けることができますように。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　以前グレープバインの記事で「霊的に成長する３つの方法」というものを読んだことがあります。そこに書いてあった方法とは、とても単純でした。
１　約束を守ること
２　責任を負うこと
３　他の人の役に立とうとすること
３番目が、特に「役に立つこと」と結果を求めるのではなくて「役に立とうとすること」だったのが印象的でした。

飲んでいたときには、他の人のことなど恨みに思ったり、責めたりする以外にはほとんど意識しなかった、というのが事実ではないでしょうか。その自分がどういうわけか飲まなくなったとたんに他の人にも目が行くようになりました。そうしてまだ限定的でしたが、その人たちが飲まないでいられるようになればいいのにな、と願うようになったのを今はどうしてだったんだろう？と感じています。

私の場合には、自分が飲まなくなればそれでいい、と思っていたのに、飲まなくなったら半年でＡＡなんか卒業してやるぞ、と思っていたのに、ＡＡで一緒に歩み続けていく人たちのことが気にかかってきたのです。その時にはなぜだろう？などとも感じませんでしたが、今になって思えば不思議です。自分のことすらまだ十分に扱えなかったのに、変えることができないと言われた他の人のことをも何とかできればいいのに、と思ったのですから。そういう思いが暴走しない限り、その思いは祈りになってひいては私のためにもなったのでしょう。