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2016年04月18日10:13

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研究会の二次会は、早朝の6時半まで続いた

●土曜日の定例研究会は、多数の参加でToraryのスペースがぎっしりになったが、私の凡ミスがあった。その日、講読予定の拙論「革命は電撃的に到来する」はユンガー論ではなく、革命の無根拠性を肯定的にとりあげたものだった。ユンガーを目的に参加した人には申し訳なかったが、しかし、内容の過激なアジテーション性にみんなが興じ、研究会は盛り上がった。
●研究会の後半で、私が執筆予定のワーグナー論の話をし、以前に、彼方から神の声が、使命の声が、蜂起の声が聞こえる音楽の例としてあげた『ローエングリン』前奏曲を流し、しばし皆で聴く。
●ベケットの一人演劇を行っている演劇俳優の菅原顕一氏の東京から研究会参加があり、1970年代から現在に到るアングラ演劇の移り行きを、寺山修司の天井桟敷や新宿の花園神社の赤テントの頃の唐十郎から芥正彦、大駱駝館等の懐かしい名前や、2月にその演劇トークに参加した土方巽に繋がる舞踏的演劇の解体社まで、あれこれと話す。
●日独伊三国同盟の思想の問題からヨアキム主義と「第三」の神話に触れ、カンディンスキーからシュタイナー、さらにナチスとオカルトに話が転じた時、半常連的参加者である映像と錬金術の研究者である松本夏樹氏が、いろいろと奥義的な話を展開。
●Toraryの責任者の小灘君は、ドイツ・ロックに詳しい研究会参加者の宮川君と共に、私が「ファシスト唯美派」と勝手に銘打ったノイズ表現の活動を企画しているようだ。ちなみに宮川君は、やはりドイツ・ロックに詳しい九州我々団の東野君とは盟友であり、活動の広がりも期待される。
●何を馬鹿なという人もいるかもしれないが、二次会で、極左あるいは左翼の革命派(社民や構改系左翼や文化左翼ではない)が甦生するには天皇を肯定するしかなく、また極右あるいは右翼の維新革命派(体制派や保守右翼ではない)が甦生するには現天皇ではなく神武天皇の大御心に依拠するしかないという話が出た。
●政治では、個人的にはあまり興味はないが、安倍政権の性格や安倍晋三という人物の政治的背景を、母方の祖父の岸信介を含めた戦後日本の保守の分析から、あれこれと話す。つまり、安倍政権の奇妙な「左翼性」の実態は何であり、何に由来するのかということについて。また小沢一郎の黒幕的術策には長けているのにひきかえ、意外なほどの政治力の無さについて雑談。
●今回、予定していたユンガー論の講読は次回に回し、さらに今後の予定としとしては、私が1969年のアナキスト革命連合(ARF)等での活動体験を踏まえ、70年反安保闘争の後、1971年に21歳の時に書き、『情況』の1972年2月号に発表した「無政府主義革命の黙示録」(『歴史からの黙示』所収)を読み、1970年前後の時代の空気の充満した左翼革命派の理論表現の内容を取り上げ、さらに日本書紀や北畠親房『神皇正統記』等の講読を考えている。

※画像は、研究会の様子と私。
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