結局、何も分からないと言うことだ。
14日の夜に震度7の地震が起き、
気象庁は「今後も余震に注意」と言っていたのに、
それよりも大きなエネルギーの震度6強が16日に起きると、
そっちが本震で、14日のは前震だと訂正した。
どれが本震で、どれが前震で、どれが余震かなんてことは、
そのときに気象庁の人間が決めることで、
地震から日にちが経ち収束した頃に「これが本震」と定義するのはいいとしても、
地震発生後の数日間は、全く無意味な定義。
寧ろ本震と言われると、
それ以降は、本震より弱い余震が来ると思い込んでしまい、
注意がおろそかになってしまう。
きっと被災地でも、「今後は起きても余震だから」と
安心してしまった人がいたのではないか。
しかも、16日の震度6強を超えるエネルギーの揺れが
今後も起こる可能性があり、起こればそれが本震になるのだから、
そんな誤解を与える言葉は、現時点で使わない方がいい。
断層についても分かっていない。
今回の大きな地震の中に、断層が走っていない地点でのものがあり、
これまで知られていない断層がある可能性が指摘されている。
もしそうなれば、これまで調査されている日本中の断層に
含まれていないものがまだ存在することになる。
テレビで『耐震構造の家』と『耐震構造じゃない家』が
大きな揺れにどれだけ耐えられるかの実験映像が出ていた。
『耐震構造じゃない家』は、すぐに1階部分が潰れ、
『耐震構造の家』は暫く持ちこたえるのだが、
数十秒揺れが続くと全く同じように1階部分が潰れていた。
結局、『耐震構造の家』でも、今回の地震のように何度も大きな揺れがくると、
潰れてしまうということ。
「日本の地震予知は凄い」と普段言われているが、
やっぱり予想外・想定外は多い。
「耐震構造だから安全」と言っても、割と限界は早い。
当然と言えば当然だった。
それを考えると、この状況で「大丈夫」と言い切って
原発の稼働を続けられるのが、とても不思議。
いくら耐震補強をして、断層を調べても、
自然は簡単にそれを超えてくる。
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