mixiユーザー(id:7050111)

2016年04月17日19:11

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おばちゃんみたいな少年

 昨日の帰り、仕事場から商店街の中を歩き出すと後ろから2台の自転車が追い越して行った。
 2台は友達同士なのか、親しげに話ながら、前は声の低い男子、後ろは声の高い男子。いずれも中学生か、小学生の高学年といった感じ。前後して走って行った。
 すると二人の会話は後ろの男子の叫びに近い声で途切れる。 (@_@;)
 「おい!てっちゃん(仮名)、ポケットから千円札が落ちたで!」
 すると2台の自転車は僕の2mほど先で停まって、後ろを走っていた男子がその千円札を拾いに僕の右横くらいに駆け戻って来た。 (# ゚Д゚)
 「おい!これ、1万円札やんか!!てっちゃん、ポケットにお金なんか入れたらあかんやん!!」
と、小言を言う。しかし、その声は高くおぼこい。 (*^_^*)
 僕はそのやりとりを聞きながら笑顔を浮かべつつゆっくりその二人の脇をすり抜けて歩いて行ったが、そのお金を拾いに行った方の子が停めていたた自転車に軽く触れて転倒させてしまった。 (=_=;)
 僕は「ああ、ごめんねえ!」と自転車を起こそうと手を伸ばしかけると、お金を拾いに行った子が「いやいや、こんなところに停めるのが悪かったんよ。」と僕の謝罪を打ち消して自分で素早く自転車を起こした。 (^^ゞ
 特にこの言葉が中学生くらいの子にしてはえらくしっかりしていて、それどころか、おばちゃんをも彷彿とさせるものがあって僕はなんだか愉快になった。 (^_^)
 僕は二人に改めて謝罪して立ち去ったが、二人は何やらぼそぼそと会話が続いていた。
 この二人、前後走る順番が違ったらあの1万円札はどうなっていただろうって思ったりもしたが、中学生くらいの男子のポケットから1万円札が抜けおちたこと、それを拾いに行く男子の小言、その脇で全盲のおじさんが自転車を転倒させたこと、「こんなところに停めるのが悪かったんよ」という大人なみの言葉、それらの絵柄、それもけっこうなテンポの良さだっただけになんだかアニメの世界みたいだった。 o(^o^)o

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