レンタル日記：黒いアニメ

イタリア、カラブリア州アスプロモンテ…この田舎町で山羊飼育とブドウ園を生業とするルチャーノは、マフィアの血を引く一家の長男。彼は父を敵対組織に殺されて以来、犯罪とは無縁な生活を送っていた。一家次男のロッコもミラノで建築業を成功させていたが、三男ルイジはスペインからブツを仕入れるドラッグディーラーとなっている。
ある日、ルチャーノの息子レオが地元マフィア・フェラーロと揉めてしまった。フェラーロは敵対組織のメンバーだったため、ルチャーノはアスプロモンテのドンたちに詫びを入れようとするが、帰省したルイジがレオの肩を持ち、敵対組織に睨まれてしまう。そしてその結果、夜道で銃撃され命を落としてしまうのだった。兄死亡の報を聞いたロッコは直ちにアスプロモンテに飛び、報復を画策する。そして、抗争に反対しあくまで堅気の人生を貫きたいルチャーノを一族会議から締め出してしまった。一方、血の気の多いレオは、慕っていたルイジの仇を自分で取ろうと考え、銃を持って敵マフィア・バレーカの屋敷に向かってしまう…





「黒の魂」というイタリア映画です。去年、映画祭でのみ公開されたクライムドラマですね。ありきたりなヤクザ映画と全く違うのはラスト。長男ルチャーノが見せた〈ケジメ〉に驚愕でした。雰囲気もいいので、取り敢えずオススメ。

ちなみに原題はanime nere。アニマとかアニメってのはイタリア語で魂・霊魂の意味。アニメーションって言葉の由来はここから来てるんですなぁ。