何も、東日本大震災と貞観地震のような、長い歴史に学ぶということじゃないです。
もっと、直近の事です。
今回の地震を見ていて思い出したのは、東日本大震災の数年前に発生した、宮城内陸地震です。
その地震では、栗原高原の山が崩れてしまうような大災害が発生したにもかかわらず、周辺の被害はごく小規模でした。
今回の地震と、非常に類似している気がします。
近畿に住んでいると、今回の地震の有ったところと同じ中央構造線の上にある、和歌山県北部を震源とした地震の頻発を実感することがあります。
震源も、今回と同じように内陸のごく浅いところで発生しています。
この中央構造線というのは、糸魚川ー静岡構造線(フォッサマグナ)と並ぶ日本の2大大断層を形成しているところで、地形図を見ても、大きな谷になった地形が、熊本付近から伊勢方面に貫かれているのがわかります。
地質学的にも、この中央構造線を境界にして、南北で異なることが知られています。
この地質学的な大構造線の形成に大きな影響を及ぼしているのが、かの南海トラフなんです。
何が言いたいのか?
私は、今回の熊本大地震は、南海トラフ地震の前震現象ではないかと考えているのです。
東日本大震災と宮城内陸地震との関係性があると仮定した場合、今回の地震が、その前震であると考えるのは、ごく自然なことだと思っているのです。
というか、20年前の阪神大震災から、日本の地質学的な大規模地震発生確率は大幅に高まっているのは間違いなく、過去の事例からも、こうした大規模地震の連鎖は、南海トラフを震源とする巨大地震によって、いったん小休止するまで続いているのです。
今回の地震によって引き起こされるのが、いわゆる南海地震程度のものか、3連動と呼ばれる南海トラフ巨大地震になるのかはわかりませんが、いよいよ、それに備える心づもりが必要になった気がします。
■【熊本地震】次は首都が? 防災教育推進協会理事が見た地震 100年前にも日本各地で・・・明治中期との共通点
(産経新聞 - 04月15日 15:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=3948676
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