教科書改訂に異議あり
4年に一度教科書が改訂される。
今年は改定された教科書を使う年。
1 改定の理由がわからない
一時期、中学の理科からイオンがなくなり、また元に戻った。こういう方針変更、カリキュラム変更に基づく教科書改訂は、意味がわかる。
また、地理などはデータなどが変わるので、時々変更の必要もあろう。
しかし、全く意味がわからないのがカリキュラムも変わらないし、地理のようなデータ変更もないのに、ただ無意味に4年に一度改定されることだ。
たとえば中学2年の英語
ユニット1でis am の過去がwazでare の過去がwere、次に過去進行形の作り方の順で習う点は全く変わりない。
改定前は「ジェニーは2年前盲導犬でした」という内容だったのが、 改定後は「先週150円の文房具が今は100円です」というような内容。
(個人的には文房具の安売りの話よりも盲導犬の話が好きだったが、今回言いたいのはそのあたりではない)
中学3年英語ユニット1も受け身の文である点に変わりはない。改定前は手話の話、改定後はドラえもん・キティちゃん・浮世絵などの日本の大衆文化の話。
面白いことに、国語の平家物語・徒然草・枕草子・奥の細道などは私の中学生時代とほとんど変わりない。
現代風の詩などをちょこまか変えて新しいものにみせかけているだけだ。
2 提言
提言の1 カリキュラムやデータが変わらない限り、同じ内容の教科書にする。
提言の2 仮に変える場合、新1年生から改定後のものを使い、2年生以上の人は従来のものにする。
今回は提言の2についてのみ理由を述べよう
国語の新出漢字や英語の新出語句について、途中で改定されると、たとえば1・2年生で習ったはずのものが3年の教科書で新出としてまた出ていたり、逆に改定前の1・2年生の教科書で習っていないはずの漢字や語句が、改定後は1・2年生の教科書に組み込まれていて、3年生の教科書には「新出」という形でなく本文に目立たない形で出ている。
先生だって、「受け身は3年生」とか「過去進行形は2年生」とまでは覚えていても、漢字や英単語が何年生の教科書で初めて出たものかまで覚えていられないだろう。指導上不備が起きる危険性が高い。
この問題はカリキャラム変更の場合も起きる。
7〜8年前だったかの変更で、それまで中学3年生で習うことになっていた化学変化と熱(吸熱反応・発熱反応など)が2年生の内容に移動した。
その変更の年にちょうど2年生から3年生になった生徒は、先生がうっかりすると、ここを教わらないままだったのである。
事実、(わが塾では教えたものの)学校では教わらなかったという証言を聞いている。
このように改定のはざまで、学習し損ねることがないように上記提言2を主張する。
オタクのコーナー
ウルトラ怪獣図鑑によると、メフィラス星人は5万光年離れたところで話している悪口が聞こえるという。
突っ込み1 聞こえるのは悪口だけ?耳が悪いくせに急に悪口だけ聞こえるのか。
突っ込み2 光の速さでも5万年かかるのだから、その悪口が発せられたのは一体どのくらい大昔のことなのか。
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