映画館に行き、『仮面ライダー1号』を観る。駄作だと言う評判だけど、懐古趣味で鑑賞。
あらすじ。
歴代昭和ライダーの活躍で日本から駆逐され海外に活動の場を移していたショッカーが、日本に帰って来た。立花麻由という少女を拉致するのが目的らしい。そこに、ショッカーの分派・NOVAショッカーが乱入する。彼らの目的も麻由にあるらしい。
普段はガンマという組織と戦っている現ライダーのゴーストが応戦するが、そこに本郷猛がタイから帰って来て参戦した。実は、麻由はかつての「親爺っさん」こと立花藤兵衛の孫で、3年前まで本郷は彼女を見守っていたのだ。
NOVAショッカーは、世界制服を狙うショッカーに対し、世界経済を制することを目的にした組織。日本から電力を奪い、代わりに自分たちの新エネルギーを使えと政府に契約を迫る。しかしそのエネルギーは制御が極めて難しく環境破壊も激しいものだった。
旧来のショッカーの方は、かつての大幹部・地獄大使の復活を目指していた。大使から、麻由に埋め込まれ育てられている「アイコン」(「仮面ライダー・ゴースト」でのキーアイテム?)を取得せよ、と指示を受けていたのだ。その「アイコン」を使うとパワーアップが可能らしい。
一方、麻由は本郷猛に戦わないよう願う。また本郷も心臓に持病を抱えていた。そんな中、本郷が守る麻由を、ショッカーと復活した地獄大使が急襲し...
感想。
噂に違わぬ駄作。こんな良い題材を、もったいない。ハリウッドでは、アメコミを素材に大人も楽しめる作品を作っているよね?あそこまでお金はかけられなくても、同じように大人も楽しめる作品に出来たハズなのに。。。ストーリー展開はご都合主義の極みだし、麻由は本郷を「タケシ」と呼び捨てで生意気だし。本郷は本郷で、やたら濃くって説教臭いし。だいたい、イマドキ、つるはし振るって土木のバイト、なんてまるでギャグだよ。ツルハシはないでしょ。
本郷猛は、もっと寡黙な方が重みが出て良いのに。軽い平成ライダーに合わせて喋らせた?それとも藤岡弘、の希望?
思うに監督は、藤岡弘、などオリジナル仮面ライダーへのリスペクトが強過ぎて
(その影響が、1号ライダーの姿にも現れてる。一番最初の旧1号がベースだよねアレ)、
現場やストーリーをコントロール出来なかったのでは?ただ、そのワリにオリジナル1号時代の話があまり出てこないんだよね、、もっと出てきて欲しかったのに。昔のテーマソングも、エンディングで少し流れるだけ。
ただ、映像は面白い。CG使いまくりの平成ライダーの戦いっぷりより、筋肉ダルマの変身前の本郷猛の方が強そう笑。超ゴツイ。また、女性怪人が変身しないで素のまま剣で戦うのは、平成ライダーの流儀なの?良く分かりません。
本郷猛がノーヘルでバイクに乗るシーンもあるけど、あれ、日本でそういうシーンを撮って良かったんだっけ?観れて嬉しいから、観客的には良いんだけど。
ラスト近く。地獄大使が良い人になってしまって、本郷に「身体をいたわれ、地獄大使」と言われてしまうのは情けない。お年寄り同士の喧嘩だよあれじゃ。
あとNOVAショッカーが、まるで多国籍企業のようなだったけど、あれが今風?黒いスーツ姿で研修(幹部の講演聴き)を受けていたりしてた。なんじゃありゃ。また、昔は土むき出しの造成地や崖などで戦っていたけど、本作では街やビルで戦ってる。これはハッキリ今風なんでしょうね。
エンディングの最後。藤岡弘、からのメッセージがあった。彼の個人映画ようだわ。
駄作だ駄作だ、とブツブツ言いながら、けっこう飽きずに観てしまいました。
キネ旬的に評価するなら、、、、星2つくらいでしょうか?現役ライダーファンの子どもや、オリジナルライダーをリアルタイムで見た世代なら、星3つ〜2つ半。それ以外の人には星1つ。で、中を取って、星2つ評価。
会場は、親子連れが半分。残り半分は私と同世代の人。小さな箱がガラガラでした。駄作だ、という噂が広まっているに違いない。限定品のカード、一人2セットずつ配っていたし。
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