早朝の水郡線で袋田まで。水戸での乗り換え時間30分も、入線済みの水郡線に乗って待てるので苦にならない。
天気がいいし気候も穏やか。3月に入ってからは曇りの日が多かったが、今日は絶好のサイクリング日和だ。
せっかくなので久慈川を跨ぐ沈下橋を渡ってから出発する。
まずは旧道で月居峠を越える。取り付きは勾配がキツくて先が思いやられるが、すぐになだらかになる。
ピークのトンネルを越えると風景はずいぶんと田舎めいてくる。
道端には所々で黄色い水仙が咲いていた。
牧場の看板があったので地図を見ていたら、地元のおじさんに話しかけられる。
サイクリストが珍しいみたい。のんびり走るには良いところなのになぁ。
そこから猪ノ鼻峠まで再び登りだ。
とはいえ勾配も緩く眺めも良く楽しんで走れる。
峠を越えて下った後は再び登り。今度は400mほど一気に登る。
勾配がキツく展望もないので辛く感じる。
予定だと妙見山をぐるっと廻る県道245を行くつもりだったが、途中笠石という集落への分岐を見つける。
道路自体は集落の中で行き止まりのようだが、地図を見ると点線が…なんだかデジャブが…
「自転車に通れない道はありません。」と自分に言い聞かせてそちらへ行ってみることに。
集落の入口にはおしゃべり地蔵なるものが。なにそれ怖い。
農作業をしているおじさんに、この先行けるか?と聞いた所、塩の道というトレッキングルートが整備されているとのこと。地図と照らしあわせて詳しく教えてくれた。
道路が終わると、笠のような形をした岩があってこれが集落の名前の由来のようだ。ここから塩の道が伸びている。説明板みたいなものはなかったが、昔はこの街道を通って海から塩を運んだのかな?
道自体はよく整備されている。
途中小川を渡る所が何ヶ所かあった。水量は少なく、トレッキングシューズだったので石を伝って行けば問題ないが、雨後だったりSPDをシューズだと水が染みてしまいそう。
登り基調だったので押しが多かったがなかなか快適な道だった。なによりブロックタイヤで舗装路を登るより、山道を押して登るほうが断然楽しい。
塩の道を抜けて県道に合流した後、すぐに脇道に逸れる。
今日の本来の目的だった生田入(おいだいり)林道だ。快適な下りを楽しめる。
生田入林道を抜けると、徳川の森がある。ここには水戸徳川家の庭園 「天竜院」があるらしいが今では廃墟になっているよう。
そこにも林道が走っているが通行止めになっている。しかし、行けるところまで行ってみようと思う。
道自体は林業で使われているようで整備されていた。
だんだんと道が狭くなってきたと思うと倒木が。これでは車はおろかバイクでも通り抜けられない。
自転車を担いで倒木を迂回して進む。
その先は廃道になっているようで草や枝が伸びて藪漕ぎ状態になる。この季節だからまだ進めるが、夏なら完全に道が埋もれていだろう。
途中でガサガサという音がしたと思ったら横合いから、うり坊が4匹飛び出してきた。そしてそのまま進行方向に綺麗に並んで走っていく。めっちゃかわいい。
咄嗟にカメラを取り出し写真を撮る。が、急に事の重大さに気付く。
親がいたら殺られるんじゃないか?
そう思うと血の気が引く。びくびくしながら、国道への合流点に急いだ。
国道に出てからは舗装の下り。途中、花貫渓谷を通過し、ダムを眺めて高萩まで。ひとまずのゴールだ。
丁度、電車が行ってしまったばかりで30分以上時間があったので駅の周りをうろうろしていたら、近くで火事があったようで煙が上がっていた。
本来だったらこのまま輪行で帰っても良かったのだが、日も長くなってきたことだし、時間も早いし、青春18きっぷだから途中下車も自由なのでちょっと寄り道することに。
今まで近くを通っていながら一度も乗ったことのないひたちなか海浜鉄道に乗ってみたかったのだ。
那珂湊までの切符を買って乗り込む。なかなか味のある車両。
那珂湊の駅は駅舎も渋く、車両基地になっているようで、古い車両が沢山停まっている。
駅前には茨城交通の車庫もあってラッピングバスも停まっていた。
再び自転車を組み立てて走り出す。
一日二回輪行は今まで折りたたみ自転車ではやったことがあったが、普通の自転車でも全然ありだなと分かったのは大きな収穫だった。途中で電車移動を交えて一日に二箇所を回るとかも面白そうだ。
若干時間は早く、夕景と呼ぶには微妙な気もするが、巌船夕照を再び見ることが出来た。
涸沼川と那珂川の合流点は碑のある場所より、海門橋からがよく見える。
色々お惣菜などを買い込んで大洗駅まで。
水戸で常磐線に乗り換え。
最近は日本酒が多かったが、暖かくなってくるとビールもいいね。
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