うーむ・・
スカイラインって、“ケンメリ”とか“鉄仮面”とか、いわゆる『やんちゃで荒削り』な所が
持ち味だったと思うし、優等生な高級車には届かずも、その届かない部分が
若者やカーキチの五感をくすぐっていた・・と思うんだけど。
まぁ、日産自体がゴーン体制に変わって以来、かつてのスピリッツが大きく変わった・・
そのことに由来するのは今や言わずもがなではあるけれど。
欧州市場らを意識した、独特な「小奇麗さ」や「シャレオツ感」が背景にあるのだと思うけど、
こうも高級車感に包まれては、もはやスカイラインとは言えない気が・・。
スカイラインに限った話ではもはやないけれど、
300万後半〜400万を超えるような国産車が増えていく現状は、
国内の自動車市場、国内の経済情勢等を鑑みた時、果たして賢明なことなんだろうか、と・・。
この辺り、やはり国民所得らに基づいた「中間層の崩壊による二極化現象」に伴って、
自動車のラインナップも『高級車と軽自動車』の二極化をもたらし、
中間層に適合した従来の「大衆車」の幅が狭まっていることを表している気がする。
一方、最近はこうした自動ブレーキ等の自動化、安全性能に特化した仕様を背景に
高額化の一途にあるように思うけども、自動車社会として長い歴史と
生活インフラの揺るぎない基盤であることを鑑みるならば、
最も重要な「安全装備」が高価であること、そして、そこに「安全の差別化」が
もたらされていることは、健全な姿とは言えないと思うわけで。
物凄く乱暴な言い方になるかもしれないが、「カネのない者は自分で安全を保て、
カネのあるものは安全をカネで買え」という状態、と・・
自動車の交通が、あらゆる層や動機を持つ者による「混在状態」にあることを考えた時、
安全の差別状態が歴然としてあることが、果たしてあるべき姿なのか、と・・
車両価格の適正性・・。
いわゆる高級車にあるものは、「快適性」や「動力性能」、部材やデザイン等の
差別化によってもたらされるべきもので、安全性能はすべからく、または
可能な限りどのラインナップにも均等化がもたらされなければならないと思うわけで、
そう考えていくと今の自動車産業は、社会インフラとしての重要な位置づけにある
中心産業とは言い難い気がしてならないんだなぁ・・。
■スカイラインに自動ブレーキ 全グレードに標準装備
(朝日新聞デジタル - 03月30日 14:56)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3922634
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