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2016年03月27日16:19

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『インサイダーズ 内部者たち』(原題:内部者たち)

 映画『インサイダーズ 内部者たち』(原題:内部者たち)を鑑賞。韓国映画趣味。



 あらすじ。

 ヤクザの親分・アンサング(イビョンホン演じる)が記者会見し、財閥(銀行や自動車メーカー)と政界の癒着を告発した。いったい何があったのか?

 2年と少し前、アンサングは財閥周辺の汚れ仕事を引き受けのし上がってきたヤクザ。子分たちに人間味あふれる気配りをし、人望もある。ある日、未来自動車の元財務部長から、裏金が与党大統領候補に流れている証拠を入手する。その証拠を兄貴分と慕う民主派ジャーナリスト(祖国日報社主幹)イガンヒに流す。その後、財閥の仕事をしていると、常務の機嫌を損ねリンチで右手を切り落とされてしまう。上記証拠を横流ししたこともバレていた。

 一方、コネも後ろ盾も無い検事(元警察官)ウジャンフン(「マラソン」のチョスンウ演じる)は、財閥と与党の癒着に気付き、内偵を進めていた。しかし証人や容疑者が次々と死んだり国外移住したりして、核心に迫れない。

 2年後。サングは復讐の為、色々と証拠を集めていた。しかし、いざ迫ろうとすると、財閥も与党もガードが固くて迫れない。それどころか、サング腹心の社長をリンチし居場所を聞き出した財閥子飼いのゴロツキが襲ってきたりする。そこに、ウ検事がやって来てサングを助け出し、協力を迫る。渋るサングだったが、「黒幕は、お前が兄と慕うイガンヒだ」と教えられ、キレたサングは協力することに。で、映画冒頭の告発の場面に。

 ところが敵もさるもので、、、



 ネタバレ。

 タイトルの「インサイダーズ」とは。内部者にならないと、敵に致命的な証拠は取れない、という意味でした。



 感想。

 登場人物はやたら多いし、時間が映画冒頭からいったん2年遡ったことの説明が見当たらなかったり(私が見落とした?)で、とても分かり難い。お話も二転三転するし。でも、中盤くらいから理解でき始めて、そこからは楽しめた。

 とても複雑な構造の政財界犯罪物で、いかにも現代の韓国人が好きそう。出来も悪くない。血なまぐさいシーンも、少なくとも日本公開版はさほど酷くないし(ただ政財界の腐敗ぶりが、性的にも爛れているので、R15指定になってる)。外国人から観ると分かり難いけど、韓国人からすればそんなことはないんでしょうし。

 ただ、観ていて人間不信になるよねぇ。後半、信じられないような登場人物が金で転ぶし。

 一応、面白いけど、心に迫ってくるものは特に無い。単純な娯楽作。

 未完のwebマンガが原作だそう。「チング」を抜き、歴代1位、800万人超の観客動員。ディレクターズカット版では、日本版とは結末が違うとか。

 私がキネ旬的に評価するなら、娯楽作として星3.5くらい。もう少し分かり易ければ星4つになったと思う。


 ※ 本物のキネ旬では、星333評価でした。
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