こういうのは傾聴の価値があるね。
実に興味深い。
この吉田死刑囚。事件そのものの細部まで把握していないが、
何処までの理由・根拠を元に無罪を主張していたのか・・
そこが果たしてきちんと裁定されたのか否か・・。
それをすっ飛ばし、「警察や検察が調べたのだから」「司法が判断したのだから」
ということだけで、果たして一元的に盲信出来るのか否か・・。
数々の冤罪や、不健全な捜査、捏造、でっち上げ等などが存在する日本の「役所」。
“役人が言うんだから、やるんだから間違いがない” という、
典型的な『お上至上主義』、『従順体質』がこの件の表層的感情面を投影し、
何の疑いを持たず一個人へ日頃の鬱憤・ストレスをぶつけまくる・・
役人や権力は、その『日本人特有のウブな体質』を巧みに利用、
警察の検挙率や検察の実績を上げるためには、己の権益を高めるには、
弱い大衆を不健全に貶めることを躊躇せず、その結果もさしたる疑義を持たれず、
都合の悪いことは全て隠し通し、あるいは隠滅する・・
それにもかかわらず、尚も『正義の味方』に心酔し続け、
力のある者にひれ伏し続け、自分に影響のない見知らぬ一個人を叩きのめす、
同じ立場の「大衆ども」・・という構図。
そりゃ役人天国日本、今日もこの瞬間も、一般庶民の利益等考えもせず、
私腹を肥やすことにせっせと邁進を止めないわけだ。
純情な「日本人の庶民応援団」が付いている以上、
そりゃ彼らも余裕で甘い汁を吸い続けるわけだ。
袴田元死刑囚がどういう仕打ちを受けて来たのか、
その間庶民が、どう彼に対して仕打ちを向けて来たのかも一切顧みず、
こうして性懲りもなく、何の疑いも持つことなく同じことを繰り返す・・
「税金の無駄だ、さっさと死刑にしろ」等という、実に恥ずかしげもなく言い放つ一般の、
如何に浅ましくさもしいことか、そのことへの客観視点を持たぬ状態が、
今の不健全な日本を支配している自覚も何らない。
こうした死刑囚の声というのは、単なる「冤罪」への疑義を再度浮き彫りにさせるだけでなく、
死刑制度そのものの是非や、被害者側の「本当の心理面」、「今後のあり方」にさえ、
何らかの材料と成り得ることは大いにある。
本当に捜査も裁定も間違いがなく、死刑判決が正しいとして、
死刑囚における生きるための、モノ言うための「最低限の権利」は、執行直前まで存在する。
そこまでの何らかの心理的推移や思いの丈は、医療における蓄積データ等と同様に
活かすべく有益性を内包しているわけだ。
それをも一元的に、「価値もない、さっさと抹消しろ」ということは、
それ即ち明日以降のより良い社会のための、あらゆる有効性をも抹消すべし、ってわけだ。
物事は、よ〜く考えないと・・。
■「裁判官聞く耳持たず」「日々、懺悔」 死刑執行の2人
(朝日新聞デジタル - 03月25日 13:23)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3914901
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