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2016年03月23日15:51

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3月に観た映画

最近観た映画について100字以内で感想書きます。

『ビリギャル』
ビリギャルこと有村架純さんは、成績上げるために学習塾に百万円くらいつぎこんでおり、もしかしていい大学に受かるには、子供の学力より親の財力が重要なのでは?という身もフタもない感想をもたずにはいられないわけだが、そこを突っ込まれないように巧妙な感動演出を施す監督の手腕に拍手。実際、頑張ったのは彼女本人だし、親だってそんな彼女の努力に希望をもらったわけだしそれでいいんだけど。ダメな奴が頑張って栄光を掴む物語は本当に感動する。まるでチャウ・シンチーの作品みたいだったので、当然のように号泣した。有村架純さん、大して好きじゃなかったが、この作品では魅力的だった。つまり100点。

『イノセント・ガーデン』
サイコ映画だがハイセンスなポルノ映画でもある本作。過剰すぎる映像美で展開するミステリアスな物語の端々に、主人公の少女ミア・ワシコウスカちゃんの欲求を解放へと駆り立てる性的メタファーが散りばめられており、俺のような変態趣味のオッサンにはたまらない内容であった。この作品、なんと監督がパク・チャヌクさんであることを観賞後に知ったわけだが、なるほど淫美なエロ表現は『オールドボーイ』や『渇き』のそれに近かった気がする。少女が覚醒に至までの絶妙な語り口と、覚醒してからの振り切り方の大胆さが痛快。よって100点。

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
天才科学者チューリングさんが言う「予想もしない人物が、予想もしない偉業を成し遂げる」というセリフは『ビリギャル』にも繋がるわけで、つまり頑張っている奴をバカにすることは許さんということである。演じたベネディクト・カンバーバッチさん、またホモの役かよ!なんてうんざりしてしまうが、やはりハマり役なのは間違いない。ハンサムというよりは美しい容姿、華奢な体型、神経質そうな佇まい、どこを取っても明らかに「変態的」である。ヒロイン役のキーラ・ナイトレイも愛に満ちていて良かったので文句なしの100点。

『脳男』
松雪泰子さんは今世紀最大にエロい女優だなと思う。存在そのものが性的魅力に溢れているというか、特にグラマーというわけでもないのに、フェロモンみたいなものがプンプンするぜ。そんな松雪さんがほとんど白衣を着ているというだけで悶絶モノのこの作品。犯罪映画だが、善悪の判断基準についての問題提起という部分でも深いメッセージ性を持っている。「神」になれる力を持つ「脳男」さん役の生田斗真さんは巧かった。悪役の二階堂ふみさんは下手だった。発展途上だから仕方ないのかもしれないが。全体的には良く出来ていたが演出的に惜しいなと思う箇所も多々あったので50点。

『ジャッキー・コーガン』
なんとも奇妙な映画だった。主役はブラッド・ピットさんのはずなのになかなか出てこないし、出てきたと思ったら大したことしねーし。とにかく何から何まで肩すかしなんだけど、すかされつつも不思議な魅力に満ちていて退屈しない。組織の体面を保つために裏切っていない奴まで平気で殺すブラピさんは、仕事できる奴はやっぱり違うなあと思わせる感心のプロ意識。この映画、カンヌで『愛、アムール』と競っただけあって、いろいろと目が覚めるようなメッセージに満ちていた。よって100点。

『完全なる報復』
妻子を殺された男が復讐する話だが、その報復の規模が思いのほかデカすぎて本当びっくりする。殺した犯人や弁護士、裁判官だけならまだわかるが、こいつは呪いがエスカレートして社会そのものを攻撃しだす。思わず「お前は貞子か!」とつっこみを入れそうになるが、わざわざ呪いのビデオ見せて殺すのを1週間待ってくれる貞子のほうがまだ親切なんじゃないかってくらい、こいつの殺人トラップえげつなすぎだし、最後のほうは標的が普通に良い人だったりする。「復讐」が度を過ぎるとテロになるということを気付かせてくれる素晴らしい作品だった。100点。

『ブルーリベンジ』
これまた復讐の話。両親を殺された男が、出所した犯人を暗殺しようとする。復讐モノを見続けていると、やっぱ復讐なんかするもんじゃないなって思う。スカッとするのは最初だけで、結局ハタから見たら単なる人殺しなのだ。復讐を果たすも、結局今度はその相手の関係者に逆に復讐されてしまうという、復讐の連鎖こそが「戦争」なわけで、つまり復讐なんか何にも生まない。生むのは殺戮だけというね。知ってたけど。あーあ。なんて思ってしまうので50点。

『狼たちの処刑台』
親友を殺されたおじいちゃん(マイケル・ケインさん)がギャングを皆殺しにする話。つまり復讐。だから復讐やめろって言ってんだろ。おい俺、もう復讐モノいいだろ。なんてことを自問自答しながらもまた懲りずに復讐。しかしこの作品は、ルールに縛られて悪を裁けない無能な警察が出てくるので、ジャッジドレッドと化すケインさんがとても頼もしい。復讐というよりは悪党へのお仕置き。つまり仕置き人の話なので、ブロンソンの『デスウィッシュ』シリーズの系譜を継ぐ作品。しかし世界観がダークすぎて痛快さに欠けるので惜しい。80点。

『フレディVSジェイソン』
公開時に大絶賛して以降、まったく見返していなかったので、最初の10分だけ観た。すげーくだらなかった。「エルム街の悪夢」シリーズ好きに媚びた演出が多々あって、俺はエルム街大好きっ子なので心が踊ったが、エルム街嫌いには苦痛のような作品だと思う。オープニングにジェイソンに殺される女がシリコンオッパイだったので、走って逃げても巨乳がぜんぜん揺れていないのは良心的だなと思った。そこだけ評価して100点。

『ベイマックス』
今さら観たが、信じられないくらい面白かった。アベンジャーズ入りして欲しいので100点。

『ミラクル・ニール!』
感想文を書くのがめんどくさい。5点。

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