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2016年03月21日00:10

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音楽白熱教室

このシリーズ、第4回までかと思ったら第5回までだったみたい。
ただ、第5回はディスカッションで、作曲家を一人一人取り上げて解説するのは第4回までなんだけど。

で、その第4回の内容。

http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/music/detail04.html

このシリーズ、第1回からバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンと取り上げてきたけど、
この第4回のショパンが一番おもしろかったように思う。
内容は、ショパンのマズルカだけを取り上げて解説するというもの。

ショパンと聞いて思い浮かべる曲はなんだろう。

超有名なところからいくと、幻想即興曲。
変ホ長調のノクターン。
英雄ポロネーズ。
雨だれなどの前奏曲。
エチュードは、「革命」、「別れ」、「黒鍵」、「エオリアンハープ」、「木枯らし」とか。
ワルツは第1番の「華麗なる大円舞曲」、6番の「子犬のワルツ」、7番の嬰ハ短調のワルツとか。
スケルツォ第2番(3番もかっこよくて好きだけど)。
聞いてみると「聞いたことがある」と思うバラード。

こうやって見ていくと、マズルカって、なんとなく地味な存在のような感じがする。

マズルカについては、ポーランドの舞曲の一つということと、ショパンのピアノ曲の中では、演奏するのにそれほど難しくないというか、わりと弾きやすい部類の曲という認識はあった。

ぼくが学生時代にピアノを習っていてやっとブルグミュラーを終わって次はツェルニー30番とかソナチネとかかなあと思っていたところに先生に「難しい曲をやってみない?」といってすすめられたのが、シューベルトの即興曲とショパンのマズルカだった。
当時のマズルカについての認識は先に書いたような感じのもので、先生が変ロ長調のマズルカ(7番)を弾いてくれたんだけど、あまりぴんとこなくて、結局そのときはワルツをやることにした。

それから、マズルカの演奏を聞く機会はあったけど、わりと気に入ったのは、変ロ短調のマズルカ(17番)。

それで、本題の番組の内容なんだけど、ショパンのマズルカで特徴としてあげられていたのが、中間部に現れる民族音楽的なメロディー、途中から始まるような曲の始まり方、終止感のない終わり。

これらについてそれぞれ何曲かマズルカが例として取り上げられて解説されたんだけど、民族音楽的メロディーについては、先に書いた変ロ長調のマズルカ(7番)にも、民族音楽的なメロディーが何度か現れている。紹介された曲の中には、バルトークのルーマニア民俗舞曲の中に出てくるようなメロディーが含まれているものもあった。

曲のはじまりや終わりについても何曲か例として紹介されたけど、先に書いた変ロ短調のマズルカ(17番)を見ても、確かに何か途中からはじまっているというかメロディーの終わる直前からはじまっているというか、確かにいわゆる典型的な曲の始まり方っぽくはないかもしれない。曲がはじまってからも、何かずっと落ち着きどころを探してさまよっているようなというか、いつ終わるんだろうというか、そういう感じはある。このあたりは現代音楽にも近いものがあるという。

こうして見てみると、マズルカはショパンの作品の中でも民族音楽的要素が強くまた現代的でもあるということになる。

このあたり、ただぼーっと聞いているだけでは気がつかないところを気づかせてもらったと思う。

こうやって考えると、ピアノを習っていたころにマズルカもやっておけばよかったかなあという気にもなってくるんだけど、
まあ十代のころにどのくらい深く理解できたかはなんともいえないので…。

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