mixiユーザー(id:2438654)

2016年03月19日20:25

1013 view

東京交響楽団×飯守範親 フォーレ/モーツァルト レクイエム

2016/3/19土 14:00- 東京オペラシティ コンサートホール

フォーレ:レクイエム ニ短調 作品48
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626

指揮:飯森範親
ソプラノ:森 麻季
メゾ・ソプラノ:在原 泉
テノール:与儀 巧
バリトン:甲斐栄次郎
混声合唱:東響コーラス

三大レクイエムのうち2つの二本立てというプログラムだったので、聴きに行ってきました。(バレエも音楽も痛いものが好き)

二つとも本当に名曲だなあ。魂の洗濯をした感じでした。

フォーレのレクイエムは、言葉より雄弁に音で神を語るイメージでした。私は特定の宗教を信仰しているわけではないですが、天に神という存在がいるとしたら、それは人間のすべてを、辛いところも含めて何もかもを見守っているんだろうなぁというのをこの音を通して実感させられたというか。美しい美しい宗教音楽。バリトンの甲斐さんの声が素敵。強くて太いけど温かい。そしてピエ・イエズの森麻季さん、私はたまたま今日、彼女がこれを歌ったパイプオルガンの前のところに近い席だったので、透き通った天上の声のような響きを堪能させていただきました。

20分の休憩を挟んで今度はモーツァルトのレクイエム。

フォーレのレクイエムと続けて聴くと、モーツァルトのそれは人間的な感情が強い感じがしました。モーツァルトってピアノ曲は好きなんですが、オーケストラだとどうしても眠くなってしまう(つまらないのではなく、気持ちよくなっちゃうのです。絶対、睡眠波的なものが出てると思う!)のですが、オペラやそしてレクイエムのような声楽曲は全く退屈しない私。

人間の声の特性をよく分かってて、人の声でしか表現できない哀しみや悦びが合唱やソリストの歌手に乗ってて表現されていく。モーツァルト自身が最後まで完成させたものではないですが、いやほんとに名曲ですね・・・。モツレクの中の「怒りの日」や「ラクリモサ」は、バレエやダンスでも使われることがあるので馴染み深いし。55分、あっという間でした。

東響はなかなかいいオケだと思いますが、東響コーラスがあるのも彼らの強みの一つなのではないかしら。このレベルの合唱曲を割と頻度高くやるのは、専属のところがいないと難しいですよね。

三大レクイエムの残りのヴェルディのも聴きたくなっちゃったなー、この組み合わせでやってくれないかな!
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する