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2016年03月18日23:03

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馬鹿がのさばり支配する国ですから、バカ其の物ですこの国は!

【古賀茂明】バカじゃねえのか、この国は 〜被災者が見る原発推進〜 2016年03月16日 | 社会

(1)3月に入り、「3・11から5年の節目の年」という言葉が繰り返し流れた。
 そんな中、3月8日のTBS「NEWS23」の震災企画で流れた樽川和也さん(福島県)の言葉は視聴者の肺腑をえぐるものであった。

http://blog.goo.ne.jp/humon007/e/b1fed0e5a6d0140ba6196c9b6a8e1733?utm_content=buffer035b6&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=bufferから引用

 (2)樽川さん一家は農業を営んでいる。2011年の福島第一原発事故で田畑は放射能に汚染され、ある日、樽川さん宅に、キャベツの出荷停止を指示する一片のファックスが届いた。
 その翌日、樽川さんの父親は自らの命を絶った。
 事故当時、原発はもう止めようとほとんどの人びとが思った。しかし、いま、安倍晋三・政権は何事もなかったかのように原発再稼働を強行する。
 そんなときだからこそ、樽川さんの言葉が心に響く。
 「5年目の節目だとか、そういうふうに周りは言っているけど」
 「うちらからしたら、ただ月日が流れただけ」
 「5年たって、怒りだけです。込み上げてくるのは」
 そして、心の底からの叫び。
 「どこがクリーンで安全なエネルギーなんだい?」
 「バカじゃねえのか、この国は」
 「情けねえ、国だ」
 「この国に生まれたから、しょうがねえけど」
 「声を上げる人がいなかったら・・・・この国は変な方向に進むでしょ、また」
 「親父に与えられた宿題っていうか。宿命なのかと思って」
 強い憤りも伝わってくるが、悲しみのほうがより強く伝わってくる。

 (3)過去5年、私たちは電力不足と料金値上げで脅された。
 太陽光発電が増えていると喜んでいると、
  (a)いつの間にか、エネルギー基本計画によって原発が「重要なベースロード電源」とされた。
  (b)翌年には、「電源のベストミックス」なる名目で、発電割合のうち再生可能エネルギーの22〜24%と並んで原発を20〜22%にすることに決まった。
  (c)今度は、何故か原発と再生エネルギーの合計で44%を目標にするという義務づけがなされようとしている。これでは、再生エネルギーを抑えれば自動的に原発を増やせることになる。
  (d)現に、太陽光などを抑制するためのFIT(固定価格買取制度)改正も実施予定だ。

 (4)安倍総理は、伊勢志摩サミットで温暖化対策を大々的に取り上げるだろう。CO2削減の国際公約のため、再生エネルギーが無理なら原発を増やすと主張するのだ。
 しかし、廃炉や使用済み燃料処分費用も含めれば、本当は原発コストは高いので、原発新設は難しい。
 そこで、最終兵器「CfD」(差額決済契約)の登場だ。これは、原発を動かして赤字になったら、その赤字分をすべての電力需要家(消費者や企業)に転嫁して回収するという制度だ。これなら、電力会社は安心して原発を建設することができる。
 選挙が終われば、この「CfD」正式に登場するだろう。

 (5)新民主の政策綱領では、「2030年代原発ゼロ」となりそうだ。しかし、これは2039年12月31日まで約24年間も原発を維持する、というとんでもない宣言だ。
 「バカじゃねえのか、この国は」

□古賀茂明「バカじゃねえのか、この国は 〜官々愕々第192回〜」(「週刊現代」2016年3月26日・4月2日号)
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