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2016年03月17日01:22

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育児は施設に、介護は家族に、の謎

介護問題 日本型福祉「とりあえず家族に」の限界
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=125&from=diary&id=3900488

育児はとにかく「保育所増設」「学童保育も充実」と、施設に預けて働け、な方向なのに対して、介護は「要介護認定毎の給付サービスの絞り混み」「在宅介護の推進」と、在宅・家族による介護の方向になっていて、
なんというか、チグハグな感じが否めないと感じます。

感情的な点を敢えて抑えて考えると、本当は逆で、
「育児こそ在宅・家庭で」「介護は施設で」の方が合理的ではないかと考えます。

なぜなら、
まず、育児は、核家族であれ大家族であれ、「養育者たる両親は、多くの場合同居である」「直接血縁関係がある場合が多い」「いつまでどのような監護が必要、という先の見通しが可能」と、養育に伴う移動等の負担は少なく、また養育者が仕事を持つ場合でも、ある程度計画をたてて休業及び復帰が可能です。親族の養育者がいない割合も少ないでしょう。また「被養育者は小さくて軽く取り回しが容易で、狭い家も含め比較的場所を選ばない」という特徴もあります。

これに対して、介護の場合、上記と全く逆で、
「介護者となる娘息子がそもそもいない場合もあり、いる場合でも全員が同居ということは少なく、子供間での分担が難しい」「子供が遠方にいれば移動だけでも大変」「同居の子の家族で介護する場合、その中には直接の血縁関係にない「子の配偶者」が介護を分担する必要も出てくる」「介護の終期の見通しがたたない」と、特に家族の介護者が仕事を持ちながら在宅介護と両立するには、困難な条件が揃っています。また、「要介護者は大人なので大きくて重く、入浴だ排泄だ移動だと、取り回しが素人には大変で、バリアフリー等、ある程度の居宅の大きさと設備の面で必要なものがある」という具合に、様々なハードルばかりあるように思います。

そう考えると、やはり「育児は在宅で、介護は施設で」が合理的であり、国としては、育児には在宅でできるよう、「必要期間の育児休業、期間後の復帰の体制整備」と「子の出生、育児が経済的な不利にならないような経済的支援」を中心に据え、施設は親がいない等の少数の子供を対象にしてもよく、
これに対して介護は、「家族介護者が存在しない場合」「常時在宅介護はできない」こと、介護離職しないことを前提とした、施設の整備を進めるべきと考えます。

正直なところ、こう論じてきて、「子供に金を使わず老人にばかり金を使う国」で、更に老人のために箱物を増やせ、と主張するのは何か違う、とも感じます。
なぜそういうことになるのかは自分でもよく整理できていないのですが、
少なくとも現在の、「介護は在宅で」「でも介護休業は90日間だけ」というような介護離職必至、介護難民、親の介護が切っ掛けで老後貧困を招きかねないといわれる現在の政策は、やはりなにかおかしいと思うのです。
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