今年6回目の南相馬小高でのお手伝い。
先週に続き、土日一泊便に参加です。
2日間とも同じお宅へ伺い、母屋と納屋から家財道具を搬出する作業にあたりました。
依頼主さんが残すと判断された家具数点と大型の機械以外は全て搬出、使用したトン袋は50個以上に。
5年前に避難されたまま荷物は残っていて、仕分けしながらの作業となりました。
ソファーなどの家具がかじられていたり至るところに糞があるなど、などかなりの数のネズミが生息していた様子。
お宅は改修後に住まわれるそうですが、傷んだ家具は残したくない気持ちも分かります。
全て処分と指示をいただいたものの写真などはよけておきましたが、最終的にやはり全て処分となりました。
”写真を見ると思い出してしまう”とご主人が呟いたのを心のノートに刻みながら。
ともあれ、無事に依頼内容も完了。
依頼主さんの心労を僅かでも取り除くことに繋がったのなら何よりです。
少し時間が余ったので、別の現場へ応援に。
作業内容は伐採された竹の枝打ち、玉切りです。
家財道具の搬出はお宅内での作業中心のため慎重になりますが、注意は必要なものの屋外の作業では比較的自由がききます。
竹を相手に思い切り体を動かして二日間のお手伝いを切り上げました。
***
東北三県の地方紙には3月11日の紙面にこんなメッセージが掲載されていました。
”3月11日にだけ
振り返るのではなく
毎日ちょっとだけでも
思ってほしい。”
風化の危惧からこのようなメッセージ掲載となったのだと思います。
なんというか、風化を危惧されるのが悔しいというか。
実際に風化はあるんでしょうけど、僕や活動を共にしている仲間の中では風化なんてない。
”自分にもできることを考えてみます”という言葉は虚しく、行動を伴わず自身の中でのみ漂っている思いは伝わることはなく。
行動することで必ずしも思いが伝わるとは限りませんが、何もしなければその可能性はゼロ。
そうしないために、今後も行動に表していきます。
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