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2016年03月13日15:53

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【米大統領選で「保護主義」台頭か、懸念される副作用】 >貿易障壁はインフレを招く>

Column | 2016年 03月 12日 14:50 JST
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コラム:米大統領選で「保護主義」台頭か、懸念される副作用



























 3月8日、世界各国の中央銀行が失敗に終わったことが、米大統領選によって実現されるかもしれない。ただ希望したやり方ではない。「保護主義」によるインフレの回復だ。写真は米フロリダ州のマイアミで、バーニー・サンダース候補の支持者が掲げた米国国旗。8日撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)


 3月8日、世界各国の中央銀行が失敗に終わったことが、米大統領選によって実現されるかもしれない。ただ希望したやり方ではない。「保護主義」によるインフレの回復だ。写真は米フロリダ州のマイアミで、バーニー・サンダース候補の支持者が掲げた米国国旗。8日撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)





James Saft

[8日 ロイター] - 世界各国の中央銀行が失敗に終わったことが、2016年の米大統領選によって実現されるかもしれない。ただ希望したやり方ではない。「保護主義」によるインフレの回復だ。

今回の選挙において最も驚くべき側面の一つは、共和党ドナルド・トランプ候補と民主党バーニー・サンダース候補が、貿易協定を「不公正な条件で米国民の雇用と賃金を奪う」と見なして攻撃することにより支持を獲得しているという点だ。

トランプ候補が中国からの輸入品すべてに45%の関税を課すことを求めているだけではない。ミシガン州フリントで開催された討論会で6日、サンダース候補も「数百万もの雇用が失われているだけでなく、一部の例では、製造業における新規雇用で賃金が20年前の半分になるなど、底辺への競争が起きている。これほどばかげた通商政策があるだろうか」と、現在の通商政策を批判した。

民主党ヒラリー・クリントン候補でさえ、フリントでの討論会では、上院議員時代に議決の機会があった唯一の貿易協定に反対票を投じたことを強調し、提案されている環太平洋連携協定(TPP)に反対する意向を示すなど、とうてい自由貿易の支持者のようには見えなかった。

国務長官だった2012年、クリントン候補が、当時まだ原案の段階だったTPPについて「貿易協定のお手本」と呼んでいたことを思えば、これがいかに大きな変化であるかは分かるだろう。

これらはいずれも選挙向けのレトリックであると見て、あるいは実現する可能性はないと見て割り引いてもいいだろうが、それでも、自由貿易のメリットについての米国内での論調が変化したという事実は残る。

誰が大統領になるとしても、またその他の連邦機関の要職を狙うとしても、今後は貿易障壁の拡大に前向きになりそうだし、関税引き下げと貿易自由化を主張できるかどうかは怪しくなる可能性が高い。

実のところ、米国が中国から輸入される鉄鋼製品の一部に266%の関税を課し、他の6カ国からの輸入品についても、もっと低い税率ではあるが関税を課したのは、恐らくこうした空気と無関係ではない。

潜在的には経済成長率を低下させつつ国際的な成長のバランスを回復するなど、こうした政策がもたらす経済的影響はいくつもあろうが、簡単に思いつくものが一つある。それは、貿易障壁はインフレを招くということだ。貿易に対する長年の、そして超党派的な幅広いコンセンサスが損なわれるということは一大事であり、恐らく、インフレをもたらす効果が非常に高い。

輸入品に関税を課すと、古典的なコストプッシュ型のインフレが始まる。部品や原材料、労働力といった製品に対するインプットが値上がりし、価格の上昇を促すのである。

良かれ悪しかれ、あるいは公正であるか不公正であるかはともかく、米国がより多くの「堀」や「塀」を設けて自国経済を保護しようとするなら、他のすべての条件が変わらないという前提で、米国のインフレ率は上昇する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://jp.reuters.com/article/column-us-election-protectionism-idJPKCN0WD16R?sp=true
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