決断

先月末ごろから、ある決断をした！
仕事を、掛け持ちしよう・・・と思った

正社員の職を辞めて、はや２年・・・

収入が半減・・・
中々、映画や、外食にも行けないでいた
貯金など、もってのほかである・・・
その、月の生活で精いっぱい・・・だった

正社員であった、あの頃は、職場の工事の騒音に悩まされ、
毎日１０時間以上働かされ、肩も腱鞘炎になっていた・・・
しかも、残業代もなし・・・

もう、心がうつの闇に覆われようとしていた・・・

心が折れたのは、ある日の、雨の日の夜
疲れ切っての仕事の帰り道だった・・・

無灯火の自転車と事故になりそうになった・・・
無灯火だったため、発見が遅れたので、スクーター通勤のおれは、転倒した・・・

幸い、どちらも、たいしたけがはなかったが、さすがに、おれは、キレた

『おまえ！無灯火だろ！！』

人が多い往来で、その無灯火の自転車の持ち主を怒鳴りつける

『まってろ！警察呼ぶから！』

怒った顔で、にらみつけながら、１１０番をする

よく見ると、未成年者の若者だった
その少年・・・いや、青年が電話したのか、母親がやってきた
自分と、ボロボロのスクータを見て、母親は謝罪した

警察の現場検証が始まった
無灯火だから、自分には、非はない・・・と思いこんでいた
正義は我にあり、そう、信じていた

しかし・・・
警察は、信じられない裁定をくだす・・・

あなた（おれ）は、早くブレーキをかけすぎたから、転んだ・・・

という、結果になります・・・
つまり・・・自損事故・・・単独事故になります

『はあ？　あの人が、無灯火じゃなかったら、おれはこけなかった！！』と
掴みかからんばかりに、警察に詰めよる

しかし・・・

『ブレーキをかけた場所、制動距離から算定すると、こういう結果になるんだけど・・・』

『確かにあの青年は、無灯火で走ってたから、悪いが、早くブレーキをかけすぎたから、あなたも悪いのでは？』

『これ以上は、どうしようもできない…』と言われたとき、心の中で何かがはじけた・・・
心が折れた瞬間だった・・・・

心の病で、気張っていたけど、何も言い返せなくなっていた・・・
もう・・・反論の気力すら、失って、雨の中に立ち尽くす・・・

さすがに限界だった・・・

その後、その青年と、母親は、謝罪して帰って行った・・・

ヨメに迎えに来てもらうため電話をした・・・
その日から、急激に具合が悪くなり、会社を休んだ・・・
そして、２〜３週間して辞意を伝えた・・・

それから・・・

忙しいときに俺がいなくなって、困っていたのか、会社の対応は早かった
辞意を伝えて、１か月半ほどで、職場復帰できた
おかげで、これから、仕事を探そうとしてた俺は、助かった

戻って、さぞ大変だったろう・・・と思いながら、仕事に戻ったことを思い出す

意外だけど・・・
今では、あの事故があったことを、感謝している・・・

あそこで心が折れなければ、まだまだ、無理をしていたかもしれない・・・
無理をすれば、症状がひどくなり、仕事も覚束なくなる
その分、復活も遅くなる・・・

会社のパートで復活して、１年が経った
再発にびくびくしながら、去年は１日しか休まなかった

自分に余裕が出てきたのか、言葉数が増える、笑みが自然にこぼれる

そんな時、元職の仲間から、連絡があった

『人の空きがあるんだけど・・・戻ってこない？』

ここ二年、その人とは、連絡を取り合っていた
そして、考えた末、そこで働くことにした

いろいろ考えて・・・

今の昼からの仕事が、暇になってきたこと・・・
労働時間が２時間
前にやってた仕事なので、周りも見知った人が多い・・・

などから、ついに決断した！

来週から、さっそく働けることに！

おれは、前より考え方が変わったように思う
まえは、あれこれ考えて、先に進めないでいた・・・

しかし・・・

怖くても・・・恐ろしくても・・・現状を打破するには進まなくてはいけない
誰も、自分を救ってはくれない・・・

自分は世帯主・・・

ヨメとの平穏な生活を続けるためには

『愛があれば、お金なんて・・・』という言葉があるけど・・・

やはり、どちらもある程度必要なのだ


小さな野望なれど・・・

好きな映画を見に行きたい！
カラオケで思い切り歌いたい！
お好み焼きを食べに行きたい！
将来に備えて、少なくても貯金がしたい！

ただ・・・
それだけ・・・

別に豪奢な生活を望んでいるわけじゃない・・・
どれも・・・
贅沢ではないのに・・・

どれも、できないでいた
これでは、健全ではあるまい

もうすぐ、暖かい春がやってくる
もうすぐそこまで来てるよね

まず・・・
働いて、給料がでたら・・・
そして・・・

自分が健全だったら、ヨメとお好み焼きを食べに行こうと思う
小さな目標である

まずはやってみて・・・
ダメだったら、その時考える

そうしよう