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2016年03月07日04:43

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音の重さ

ロックギターにもいろいろあって、そのサウンドはナチュラルやオーバードライブなど多種多様であります。
今日は世間であまり問題にされない「音の重さ」について書きます。

「音の重さって何??、ロックギターに重いも軽いもあるの??」
と思うでしょう??。
ところがあるんですよ。
みなさんがよく誤解するのは音の種類と音の重さを同じに考えていることです。
ナチュラルは軽くオーバードライブは重い、と思うんですね。
これは実は全く違っている考えなんですよ。

ナチュラルやオーバードライブという表現はサウンドの質を表しているのであって、重さというものはまた別なんです。
簡単に言うと本格的なオーディオで聴く音を「重い」と表し、安いラジカセ(古いね)で聴く音を「軽い」と表すんです。
「重い音」はお腹にドッシリと響き、「軽い音」は耳のあたりでチャラチャラ鳴っているだけなんです。

「再生の条件で決まるのならどうにでもなるじゃん。問題にはならないよ。」
と思うでしょ。
ところが事はそう簡単には解決しないんですよ。
それはこういうことです。

ロックギタリストが弦を弾くとき、その弾き方にもいろいろありまして、ピックを軽く握って弾く人やピックをしっかり握ってバシっと弾く人に分かれるんです。
ピックを軽く握って弾くギタリストがジミー・ペイジであり、しっかり握ってバシっと弾くのがジェフ・ベックというわけです。
その音の違いは一目瞭然ならず一聴瞭然であります。

あと、これも大変に重要な要素なんですが、ギタリストが使うアンプによっても「重い」「軽い」が発生します。
マーシャルなんかの大型アンプを使うと「重く」なり、そこら辺の小型のチューブアンプを使うと「軽く」なります。
ジミー・ペイジはギターソロに限っては小型のチューブアンプを多用するので、彼のソロの音は「軽く」なってしまいます。
お腹に響きません。
一方ジェフ・ベックはどんなアンプを使っているのか詳しくは知らないんですが、彼の音は「重く」お腹に響きます。
なかなか難しいですよ。

私はジミー・ペイジもジェフ・ベックも2人とも好きですが、若い頃「かっこいい」と憧れたジミー・ペイジのソロの音が「軽いペラペラな音」であることに気が付いたとき、ジェフ・ベックの凄さを思い知らされたわけです。
「音の重さ」に関してはジェフ・ベックの方が数段上手ですね。
ギタリストが注目するのもわかります。
さすがです。

「そんなこと言うんならジミー・ペイジを聴かなけりゃいいだろう」
それを言っちゃおしまいですよ。
そんな問題ではないんです。
私は大のジミーファンなんです。
ただ、彼の音がソロに限って「軽い」ことだけが残念なんです。
それでもジミー・ペイジが好きなんです。
わかっていただきたいです。

では、この辺で。

おしまい。
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