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2016年03月04日21:46

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2015-2016 カープの補強について(野手編)

前回、前田健太が抜けた穴を埋める努力をしたとは言い難く、最大のストロングポイントだった先発陣は大幅な減退が予想されるというような事を書きましたが…。
反面、最大のウィークポイントだったと言える打線はどのような補強を見せたのでしょうか?
少し眺めて見ます。

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OUT→
△東出輝裕
 栗原健太
 ヘスス・グスマン
 鈴木将光
△ネイト・シアーホルツ
△木村昇吾
 ライネル・ロサリオ
△中村憲

IN←
 エクトル・ルナ
△ジェイソン・プライディ
 船越涼太
△西川龍馬
 中村亘祐
 青木陸

近年は試合出場がなかったとはいえ、東出輝裕と栗原健太というかつてチームを支えたベテラン二人が抜けて更にブラッド・エルドレッドを除く助っ人野手たちも期待に応えられず帰国しました。
のみならずスーパーサブとして貴重な戦力だった木村昇吾も出場機会を求めてチームを去るという驚きもありました。
一方で加わったのは新人+育成からの昇格以外ではドラゴンズから移籍のエクトル・ルナと新外人ジェイソン・プライディのみ…。
あれだけチームが打撃で苦しんだチームとしてはちょっと考えられない程に寂しいオフとなりました。

このなかでパッと見て戦力とすぐに見る事が出来るのはせいぜいルナとプライディの両外人ぐらい。
しかも、そのうち一人はやはり外国人枠がある以上は投手同様に「使いたくても使えない」という状況になると考えると…実質補強と見做せるのは一人という事になります。

このうち、長年3塁の人材不足に苦しんだチームとしてはドラゴンズ時代に好成績を収めていたルナは「ベストチョイスの補強」との呼び声が高いようです。
しかし、35歳という年齢と来日以来右肩下がりの成績を考えると実際はそれほど期待するものなのか甚だ疑問です。
そもそもルナの獲得が決まるまで、新外人との交渉が思わしくなかった時期がありました。
それを経てルナが入団した経緯を加味するとむしろ良い選手が見つからずにルナに妥協した…と考えるのが自然でしょう。
もっとも、ルナ以上のベテランでやはり懐疑的な側面もあったにも関わらず大車輪の活躍を見せたアレックス・オチョアのような事例もある訳ですが…
彼はアレックスに続く、二匹目のウナギならぬ泥鰌となるでしょうか?

シーズン終了後早い段階で獲得が決まったプライディに関しては正直、ルナ以上に期待するのが難しい気がします。
丸佳浩やブラッド・エルドレッドという既存の選手や鈴木誠也のような期待の選手とポジションが丸かぶりですし、高い出塁率に走力というアベレージヒッタータイプという特徴は、カープが外国人選手に求めているニーズに合致するとは言い難いです。
そもそも、中軸を打てるような長距離砲が不足しているからこそ割高な年俸を払ってまでこれまで1年間通して活躍した経験のないエルドレッドを未だに雇っているのですからね。
それに加えて、アベレージヒッター・左打ち・外野手…という選手はこれまで何度も何度も「不良品」を掴まされる事が多かった事例があります。
昨年、球団史上最悪の外国人選手(あくまで年俸のうえだけの話で性格は真面目な良い選手でしたが…)ともいえたネイト・シアーホルツ、フレッド・ルイス、ジェフ・フィオレンティーノと枚挙の暇がないぐらいに…。
その点も踏まえて非常に不満ですし不安がますます高まります。

投手に関しても補強が十分とは言えないと言えますが、そもそも昨年が酷かった野手陣に関してはそれ以前の問題のように見えます。
一体、このチームはどうやって今季は戦うつもりなのかと思えるぐらいに…。
確かに、近年このチームは投手野手問わずに助っ人にかなりの資金を投下しています。
ですが、前述のとおり外国人枠は無限ではないのです。
そうである以上、これが生きた金の使い方かと言われるかというと首を傾げざるをえません。
むしろ、あれだけ勝負弱さが目立ったうえに3塁に大きな穴が空いていた以上はマリーンズをFAした今江敏晃のような高額選手に接触するのもありだったかと思えます。
そう…。
いわゆる「強いカープ」よりもいつまでも「清く貧しいカープ」であって欲しいと願う一部のファンからは怒られるかもしれませんが、そろそろ札束で他チームの選手の頬を叩いて強くなることもこのチームは覚えるべきだったのです。
これまでカープを支えてくれた沖縄市や日南市に寄付するのも球場に新たな施設を作るのもおおいに結構な事。
しかし、やはりプロ野球という興行に所属している以上は本業…質の高いプレーでファンを呼び込む或いは引き止める努力は忘れたかのような姿勢は解せません。
あれだけ、酷い試合を見せ続けても今季もファンが押し寄せそうな「カープバブル」は未だに続いているようですが、それが止まった時に何が残るのというのでしょうか?
本当にファンの大半は、自分たちが払ったグッズ代や安くないチケット代の売り上げに反比例して魅力のない試合を観る羽目になる事実に耐えられるというのでしょうか?

昨年から続く狂乱とも言える盛り上がりの中で立ち止まると、春なのに寒い現実が待ち受けているかのような感覚を私は覚えるのです。

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