mixiユーザー(id:1280138)

2016年03月04日19:03

1059 view

実録 こうして私は・・・

■AV出演、モデル契約が… 相次ぐ強要被害、自殺女性も
(朝日新聞デジタル - 03月03日 21:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3881289

アイドル志望の友人の話。
アイドルグループ乱立の今なら、なれたかもしれないが・・・。

『あれは、私が16歳の頃の話・・・。
歌手を夢見ていた私はあっちこっちのオーディションを受けまくっていた。
しかし、いつも書類審査止まりで落ちていた。そんな私を不憫に思った私の母が同室に入院していた人が
芸能界にコネがあるというのを聞いて、私にその人を紹介してくれた。

私は、「これぞ、渡りに船!!」 とばかりにその人にお任せする事にしたのだった。
その人も直接芸能界にコネがあるわけじゃなく、その人の知り合いがそういう斡旋をしているというので、
「Mさん」 という小柄のおじさんを紹介された。Mさんは物腰穏やかな人で、
「どうしても、歌手になりたいんです!よろしくお願いしますっ!」 っと
私が頭を下げると、ニコリと笑って 「じゃ、事務所で話しようか」 と言って
いぶかしる母の知り合いを置いて、私と2人で車に乗り込んだ。事務所にはスタジオとかあるんだろうか?
いきなり、歌えとか言われたら何を歌おう・・。などど考えているうちに事務所に到着した。

ダダダーッと足音がして・・・。
「おかえりなさいませっ!!(ペコリッ!)」 
14〜15人位の強面の男達がズラリと並び、一斉に深々と頭を下げて私達を出迎えた。
(ひ・・・ひええ・・・汗)

こんな光景、TVで見たことがある。どう考えても、私の来てしまった場所は芸能事務所とはかけ離れている。
そう、それは間違いなく 「ヤクザの事務所」 であった。
「お疲れ様でしたっ!若頭っ!」 口々にそう言いながら、
組の若いもんがMさんの上着や履物を揃えている。

Mさんは私と話した時とはまるで違う物腰で 「うむ!」 などと言っている。
Mさんは芸能通のおっさんではなく、その組の若頭だったのだ!(きゃ〜〜〜!!)
私はしばし苦悶した。ここで逃げ出せば 「指くらいつめてから帰れ!」 と言われるかもしれない。

それに、芸能界はヤクザがウラで糸をひいていると言う噂を耳にしたことがある。(嘘かもしれんけど・・。)
あわよくば本当に歌手になれるかもしれない。私はハラをくくって、ここは黙ってついていくことにした。

事務所はメゾネットタイプ(マンションの2階建て)のマンションの一室で、私は2Fの部屋に通された。
部屋の中には数本の日本刀や金ぴかの置物がたくさん飾ってある。
何の動物か知らないが、床には毛皮がひいてある。私がキョトキョトしていると
「まぁ、かけなさい。」 とMさんに促され、私は真ん中の応接セットに腰を下ろした。

「ところで、彼氏はいるのかな?」 とMさんに尋ねられ、私は素直に 「ハイ、います。」 と正直に答えた。
「君は、処女なのかな?」 「!?(驚)」 (なんでこんな質問をするんだ??) 私が答えに困っていると、
「処女の子は色気がないからねぇ。あんまり良くないんだよ。」 とMさんが言った。
とりあえず納得し、「イエ、違います。経験済みです。(羞恥)」 と答えると、
満足そうに 「そうか、それなら良かった。」 と言って笑った。しばらく色々話していたが、

突然Mさんが 「脱ぐ覚悟はあるか?」 などと言出して、話がとんでもない方向に向かい始めた。
私は嫌な予感がした。脱ぐ覚悟って一体なんだろう・・・??

私はきゃぴきゃぴのアイドルになりたいのであって
決して、アヘアヘのAV女優志望じゃない。

しかし、Mさんは 「水着くらいならなきゃね。売れないからね。」 と、まともな事を言ったのでホッとした。

兼ねてから私が歌手になるにあたって気にしている事があった。私には胸の真ん中に心臓手術の痕がある。
「水着って言っても、ビキニとかは着れないと思います。手術の痕があるから、みっともなくて・・。」
と私が言うと、「ふ〜〜ん・・。じゃ見せて!」 「え!?」

見せろって・・・。アンタ、胸をですかっ??ここで裸になれとっ??
私が戸惑っていると、Mさんが 「傷跡を見てみないと・・。手術で消す事も出来るからね。」 と言う。
仕方なく私は、傷が見えるように胸をなるべく小さくはだけさせた。

「うーん・・。これは結構大きな傷だなぁ・・。」 そう言いながらMさんがどんどん近づいてくる。
私はどうする事も出来ずに診察を受ける患者のようになって、ただジッとしていた。
「これは、邪魔だなぁ・・。」 そう言いながら、Mさんは私のブラジャーを引き上げた。

「これはヤバイ雰囲気だよなぁ・・・。(汗)」 内心思いながらもされるがままになっていると、
「失礼しますっ!組長がお帰りです!」 と部屋の外から声が掛かった。

Mさんは口惜しそうに 「分かった、すぐに行く。」 と言って部屋を出て行った。
た・・助かった!!(ホ〜〜〜〜ッ!!)

しかし、まだ安心はできない。「一体どうしよう!まずいよな〜、この状況・・。」 
私は色々考えた挙句・・・。Mさんと戦う事にした!(暴挙)
武器になるものはないかと辺りを見回してみると、カラオケセットやでっかいガラスの灰皿などがある。

私はカラオケのマイクと灰皿を自分の近くに置いた。(日本刀は返り討ちが怖かった)
「失礼しますっ!」 とわかいもんの声がして、Mさんと組長らしき人が部屋に入ってきた。
私は戦う覚悟を決めた。まずは先制攻撃と思い、
「こないでっ!これ以上私に
何かしたら、これであなたを殴って
私は舌を噛み切って死にますっ!」
と、言いながらガラスの灰皿を
ぶんぶん振り回して暴れた。

「落ち着きなさいっ!」 Mさんはかなり慌てている。組長らしき人はそんな私をぼーっと見ていた。
ひとしきり暴れて我に返ると、遠巻きに 「何もしないから、座りなさい。」 と組長が言った。
Mさんはさっきとうって変わって近寄ってくる気配さえない。一安心して私は座った。

「歌手になりたいんだって?」 組長が私に尋ねてきた。「ハイ、なりたいです。」 私は即座に答えた。
「しかしなぁ・・。いきなり歌手ってなれるもんじゃないぞ?まずは、地方のクラブとかに
営業に行って歌って修行しないと・・。」 組長は静かに言った。

勘違いしてますっ!組長っ!!
私はアイドルになりたいのであって、
演歌歌手じゃないっす!(半泣)

衣装だってフワフワでヒラヒラの
ドレスが着たいのであって、
着物じゃありませんっ!

しかし、ヤクザの組長に口答えするわけにもいかず、私はただ黙って、「ハァ・・。」 とか 
「うーん・・。」 とか言いながら、首を縦にも横にも振らず聞いていた。

「彼氏とはどうすんの?歌手になるなら東京に行くんだし。別れなくちゃいけないよ?」
 と組長に言われ、「ハァ・・。(苦悶)」 と生返事した。

組長は私の煮え切らない様子を見てダメだと判断したのか、(ってか、主旨が違うんだって!組長っ!)
「よく考えて、もう一度返事を聞かせてくれるかな?」 と、優しく言って私に名刺をくれた。

名刺には、「山○組系**会 組長 ****」 と金色の文字で印刷されていた。

そして、私は母の知り合いの所まで車で送ってもらい、無事解放された。
指も10本健在だ。良かった!!本当に良かった!!(感激)

無事に帰れた事を心から感謝した。(まじで怖かったよ〜〜〜。うえ〜〜ん。)
そして、私は二度とこんな思いをしたくないと思い、歌手になる夢をあっさり捨てたのだった。
もちろん、その後組と一切関わりはない。(断言)Mさんにあう事も二度となかった。

ちなみに、その組長の名刺は、変な男にナンパされたときに非常に役に立った。
名刺を見せて、「これ、彼氏なの。(嘘)」 と言うと、みんなすっ飛んで逃げていくのだった。(笑)』
22 9

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する