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2016年02月28日21:23

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北ドイツ放送交響楽団×ヘンゲルブロック マーラー交響曲第九番

2016/2/21 11:00- Laeiszhalle (Hamburg)

ハンブルクをかれこれ10回以上は訪れておりますが、バレエ狙いで行くとなかなかNDRの公演を聴く機会がなく、彼らを日本で聴いたことはあるのですがハンブルクではこれが初体験でした。NDRってハンブルクでの公演回数がそれほど多くないのです。

ライスハレLaeiszhalleは、長細い教会型(?)をしたコンサートホール。音響については、サントリーホールとかミューザとかに慣れちゃっていると微妙だわと思う部分もありますが、ホール内は白ベースにゴールドの装飾があってヨーロッパらしい素敵な風情のあるホールです。

今回は直前だったので3階の奥しかとれなかったのですが、そこからだと指揮者の姿は全く見えず、しかもホールの本当の内側じゃなくて外側の回廊みたいな部分で(うまく表現できないのがもどかしい)、ここはさすがに次からはやめとこうと思いました。

面白いなーと思ったのは、そのあたりの席だとみんな適当に空いてる席に移動するのが当たり前みたい。始まる直前まで狙った席にいて、人がきたら別のところに動く。あるいは、直前になってもっといい席が空いていたら、どんどん移動してました。あと、3階では、後ろに人がいない席(柱の前や最後列)の人は、視界を確保するために立って聴いている人もたくさん。日本だとやかましく言われるところですが、おおらかでいいですね。(空席移動は、私は日本でももう少しおおらかになってもいいのではと思います。誰にも迷惑かけないんだし。)

さて、ホールの話ばかり書いてしまいましたが、演奏は素晴らしかったです。特に最終楽章。何て豊かな音!オーケストラから出た音がホールを埋め尽くすような豊かな豊かな響きで思わず涙が出そうになりました。最後の音が消えてから数分間、会場は身じろぎもせず余韻にひたっていました。拍手はだいぶたってから。聴衆も素晴らしいです。

ここのところ、あっさりした健康的なマーラーを立て続けに聴いていたのですが、やっぱりマーラーは濃い目の演奏が好きだなあ。NDRの音は洗練されているというよりは土臭い感じでした。それがこのときの私の心には深く響きました。この組み合わせ、また聴く機会がありますように!
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