オペラの録音でグラミー賞を受けた小澤征爾。その若手版ともいえる「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト」による喜歌劇「こうもり」が2月27日、の東京文化会館大ホールで上演された。10代・20代・30代の演奏者と外国からの一流歌手、当時のウィーンを思わせる伝統的で細密な舞台美術が華やかに融合する。
「お互いの音を聴いて」「硬くならないで、エレガントに」。ワルツの紡ぎ方に小澤から指示が飛ぶ。オーケストラピットの周りには「サイトウ・キネン・オーケストラ」メンバーらによるコーチ陣が張り付いて指導。本番を控え、総勢65人のオーケストラの集中力が高まる。
「小澤征爾音楽塾」は音楽経験を後進に伝えるため2000年に立ち上げた教育プロジェクト。「交響曲とオペラは両輪」という恩師カラヤンの教えから、同年にオペラ・プロジェクトが始まり、今回が14回目だ。
スタッフ・音楽監督・指揮:小澤征爾
指揮:村上 寿昭
演出:デイヴィッド・ニース ,NY.METのプロダクション:オットー・シェンク元演出(舞台美術・舞台セット)
装置:ギュンター・シュナイダー=シームセン
衣裳:ピーター・J・ホール
照明:高沢 立生
振付:マーカス・バグラー
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
オリジナル・プロダクション:メトロポリタン歌劇場
出演
ロザリンデ:タマラ・ウィルソン
アイゼンシュタイン:アドリアン・エレート
アデーレ:アナ・クリスティー
アルフレード:ディミトリー・ピタス
オルロフスキー公:マリー・ルノルマン
ファルケ博士:ザッカリー・ネルソン
フランク:デール・トラヴィス
ブリント博士:ジャン=ポール・フーシェクール
イーダ:鷲尾 麻衣
フロッシュ:笹野 高史
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