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2016年02月18日08:43

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ある何気ない閃き・・阪神・金本知憲

金本知憲・・・・・

今、この名前から連想するのは・・戦前の阪神創成期の強打者・藤村富美男だ。

ともに広島県出身。藤村は呉港中、金本は広陵高校・・
ともに投手も経験している。金本の投手経験については甲子園にも出ていないため細部は知らないが、藤村はエースとしてチームを全国優勝に導いている。それがプロに入れば押しも押されもせぬ強打者として球界を席巻した。一方、今ではほとんど見た人などいないであろう藤村の打棒に関してはともかく・・打棒、という点だけで言えば金本については今さら語るまでもあるまい。
とりわけ・・藤村のあの長い「物干し竿」とまで言われたバットからの猛打はいまだに語り草である。そして時は巡り・・金本もまた違った形で・・負傷(それも骨折?)にめげず片手でも強打を放つなど、こちらも打力ばかりでなく、その鉄人ぶりを・・そのパワフルなバッティングにも負けないだけのインパクトを残すまでに遺憾なく発揮した。

また、ともに広島県出身であるにもかかわらず、二人が名をあげたのは阪神だった。金本の場合は阪神移籍前の広島カープでも輝かしい活躍があるが、今にしてみれば阪神移籍後の礎となった感じすら否めないほどその事実は阪神での存在感の前に霞んでしまった。そして結果的には阪神に籍を移してから、その輝きをさらに大きく展開するような形となった。
これに対して、藤村の方は・・彼がプロのゲートを通ったときには広島カープはまだ存在しておらず、カープが発足した頃には藤村はもはやすっかり「阪神の人」として揺るがぬ存在となっていた・・カープがもう少し早く立ち上がっていればドラフト制度もない当時、どんな運命が藤村の前に立ちはだかったのかがまた興味深いが、事実として藤村はカープとは大きな縁で繋がることなく阪神のプレイヤーとして使命を終えた・・

そして今、金本は阪神の監督になった。
そしてもう、広島時代の面影は「言われてみればそんな時期もあったね・・そうだそうだ、元々広島でも強打者ぶりは発揮してたんだ」程度のものでしか感じられなくなった・・

広島で生を受け、広島で育ちながら今では阪神の歴史を語る上で欠かせない存在となった男たち・・

その意味で、金本知憲が「藤村富美男の再来」といったような感じで、私にはふと、二人の存在がダブるような時があるのだ・・・
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