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2016年02月17日22:08

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こんなもんいかがっすかぁ まるごと!

 COMIC ZIN新宿店にて、故水玉螢之丞さんの「こんなもんいかがっすかぁ」の新装本を購入。
 絵柄が気に入っていたのと、作者の追悼の意味合いもあったが、それ以上に90年代前半のPC事情を再確認してみたいという動機があった。

 ちなみに元々の目的はまんがタイムきららミラクとまんがタイムジャンボの購入。ジャンボはともかく、ミラクの方は、ここ数ヶ月程、行動範囲内の書店に入荷されなくなっており、ヨドバシドットコムか漫画専門店での購入になっている。
 創刊当時はともかく、最近のミラクは結構好みに合う作品が増えてきていい感じなのだが……その逆にジャンボはレーカン!以外読むものがなくなってきている(^_^;)

 閑話休題
 で、こんなもんをぱらぱらと見てみたが、期待通り、90年代前半のパソコン事情が見えてくる漫画が面白い。例えば……

 舞台は喫茶店。女性B(一般人)が女性A(パソコン通信利用者)から相談を受けているというシチュエーション。

A「昨日、旦那と喧嘩しちゃって、職場に電話しても出てくれないし……」
B「まあ」
A「旦那は仕事が忙しくここしばらく家に帰っていなくて、もう4日も顔合わせてないの」
B「へえ(喧嘩したのって昨日じゃ……)」
A「メールを送ってから15分後に読んでるのに返信もないし……」
B「?(15分後?)」
B「(かなりおかしくなっているわね)ここの払いは私が持ってあげるから、家に帰ってゆっくり休みなさい」
※ネットワーカーでない人と話すときは注意しましょう。

 現在の感覚で見ると、Bの反応の方がおかしく見えるが、時代背景は90年代前半。PC9801やX68000が現役の時代で、一般人はメールすら知らないのが普通の頃。
 直接会ってもおらず、電話もしていない相手と喧嘩をし、メール(=郵便ハガキ)が15分後に届いていると聞かされれば、精神的におかしくなっていると思われても仕方がない(笑)
 これがインターネットが一般化した90年代後半なら話は違うのだが……。

 ちなみに、私も最初「15分後」の解釈の仕方でちょっと悩んだり。
 当時のパソコン通信のマナーでは、メール受信後、遅くとも3日以内に返すのが礼儀とされていたため、さすがに15分後は焦りすぎ、という意味かと、最初は考えてしまった(笑) けど、Bが一般人だということを考えれば、メールの存在自体を知らないため、Aの発言を奇異に思ったととらえる方が正解かなと。
 これがまた世代がずれて、携帯メールが主流だった世代になると、「15分経っても返信しないなんて」という意味にとらえるのかも。
 で、現在の高校生辺りだと、「そもそもメールなんて使ったことないし、なんでLINEで連絡取らないの?」になるのだろうなあ(笑)
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