http://9001.teacup.com/sfk/bbs/16367 (写真入り記事)
クリスチャンが互いに親しく交流することを、キリスト教用語で「交わり」と言います。
業界用語は、その業界の中では便利ですが、業界外では説明が必要になることがあります。
何週間か教会に通った初心者の人が、礼拝後に、先輩のクリスチャンと親しく心を通わせる時間を持ちました。
別れ際に先輩クリスチャンは、「最後にお祈りしましょう。『天のお父様、今日は聖日礼拝の後、兄弟とお交わりができたことを感謝致します・・・。』」とお祈りしました。
「天のお父様」と「聖日礼拝」はわかりましたが、「兄弟」と「お交わり」という言葉に違和感を覚えたそうです。
「なぜ、血がつながってないのに兄弟なんだろう?」と考え、やくざの世界を連想したそうです。
次に、「お交わり」と聞いて、「一体なんだろう?」と思ったそうです。
一般に、「交わり」というと「交際」を意味しますが、「性交」を意味する場合もあります。
この方は特別だったのかも知れませんが、私も、クリスチャン以外の人と話す時には、「交わり」という言葉を、「交流」「お茶」、「話し」、「相談」などに言い換えます。
クリスチャンが「交わり」という言葉を使うのは、祈りや礼拝を通して、神と一つになり、神と深い交際をするからです。
そして同時に、神を通して、クリスチャン同士は、深い交際をします。
それは、深く心を通わすという意味です、夫婦でない限り交わりに性交は含まれません。
キリスト教系の異端新興宗教の中には、聖書を曲解し、教祖と特別な関係を結ぶことで救われるという逸脱した教えを教える団体があります。完全に間違いです。聖書はそんなことは教えません。
しかし、通常の人間関係よりも、もっともっと深く心を通わす交際をするので、「交わり」という言葉を使います。
昨晩の半徹夜祈祷会に来られた方と話していた時に、韓国から来ている宣教師の集まりに誘われました。
この会には、8年前まで定期的に参加していました。
今朝は、眠かったですが、朝6時に起きて、その宣教師の会に久しぶりに参加しました。
うれしかったのは、ほとんどの人が私を覚えていてくれたことです。
一緒に礼拝をし、それから場所を移して朝食を一緒に食べました。
私の妻が韓国人なので、韓国人にまったく違和感がありません。
韓国人のクリスチャンの人と親しくなったのは今から20年以上前です。「真っ直ぐで、熱心な信仰を持っていて、素晴らしいなー」と感じました。
その頃、私の妻と出会いました。
韓国人は、顔はそんなに違わないけれど、性格は違うと感じました。そこが魅力に感じました。
当初は、日韓の壁を越えた国際結婚で、まわりからさわがれ、話題にされました。
韓国に行っても、まだまだ良い関係ではないし、日韓のカップルは珍しかったです。
幸せな家庭を築き上げることで、日韓の架け橋になれたらいいなーと思っていましたが、しばらくして、驚くことばかりでした。
どちらかがいいとか悪いとか、優劣があるのではありません。
お互いに違いに驚き、傷つけ合い、受け入れ合うことに困難を覚えました。
しかし、2〜3年が経った頃、お祈りをしていると、「あなたの妻をあるがままで受け入れ、愛しなさい」と神様からの導きを受けました。
日本人の常識や枠組みを持ったまま受け入れるのは不可能だと感じていました。
これは、政治家同士を見ていても、お互いに受け入れ合えない、理解し合えないことは一目瞭然です。
私もそうでした。しかしその時、日本人としての私が持っている枠組みやこだわりをすべて捨てて、妻をあるがままで受け入れる決断をしました。
その時から、夫婦関係が劇的に変化し、一挙に心の壁は崩されて、幸せな家庭を築くきっかけとなりました。
私が変わると、妻も変わりました。
日韓の壁を乗り越えたので、韓国人の宣教師たちと一緒に居ても、ただほほえましいです。
それから、「菅野先生を見ていると、日本人の牧師とは思えない。心を大きく開き、熱心なので、韓国人のように感じる」と言われました。
元々の部分もあると思いますが、毎日韓国人と一緒に生活をしているわけですから。
今日は、久しぶりに、たくさんの韓国人宣教師たちと交わりをして励まされ、力を得、楽しい時間を過ごしました。
朝一番に出かけたのに、帰宅すると朝10時半になっていました。
すぐに仕事を始めました。
夕方になり、「新宿大久保通り(通称S.O.S)教会防災ネットワーク」のフェスティバルの事で、近くの淀橋教会の牧師先生と一緒に、新宿区役所に行きました。
「教会防災ネットワーク」がはじまってから、地域の主だった教会との交わりが生まれました。
不思議なことに、この新宿の地域には、牧師会がなかったのです。近所の教会の牧師同志は顔見知りですが、お互いにどんな人なのかもほとんど知らないし、全く交わりがありませんでした。
それが、教会防災ネットワークが始まったことで、牧師会が生まれ、今地域の教会同士がとても親しくなっています。とてもうれしいですし、お互いに励まし合いとなり、力となっています。
さらに、防災ネットワークが出来たことで、社会福祉協議会、消防署、区役所等の行政団体との交わりとまではいきませんが、関わりが増えています。
今日も、明日も、仕事が山済みで、命一杯やってやっと終わるくらいです。木曜日と金曜日は朝から晩まで外回りなのに、金曜日までに終わらない仕事がたくさんあります。
しかし、そんな忙しいはずの仕事の合間に、宣教師の会に参加し、近くの牧師と区役所にいきましたが、それがかえってエネルギーとなり、仕事がはかどっています。
交わりは、互いに励まし合い、力づけ合う原動力となります。
ただ忙しく、がむしゃらに働くよりも、家族との交わり、友人知人との交わりを持つことで、かえって仕事がはかどることもあると思います。私はそれを体験しました。
そして、一番重要な交わりは、神と祈りを通して絶えず交わること。そして、毎週日曜日に神を礼拝することで神と交わることです。
人はなぜ、結婚をして家庭を持とうとするのでしょうか?
それは、交わりが励ましとなり、喜びとなり、力になるからです。
独身男性は、自分の必要のためだけに働けばいいので、それが一番損をしない生き方のはずです。
結婚すれば、奥さんを養い、子どもが生まれてこれば子どもを養い育てることが必要です。
にもかかわらず、多くの人が家庭を築きたいと願います。
家庭を築くことで、そこに交わりが生まれ、励まし、喜び、力を頂くことができるからです。
もちろん、家庭を築くだけが交わりではありません。
神と交わること、家族と交わること、友人知人と交わること、困った人と交わることなどで、励まし、喜び、力を得ることができます。
遠くの人に親切にすることも悪くありません。
しかし、今あなたのもっとも近くにいる人を大切にして下さい。それが終わったら、次に近くに居る人に親切にして下さい。最後、遠くに居る人にも親切にして下さい。
というのは、遠くに居る人には親切にするのに、身近な人には親切にしない人が居るからです。
その一つが不倫です。
どうぞ、あなたのパートナー、身近な人を大切にして下さい。
一日お疲れさまでした。今日もありがとうございました。ゆっくりお休み下さい。
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