41枚目は、『OFFERINGS / EUGENE MIGLIARO CORPORON指揮 NORTH TEXAS WIND SYMPHONY他』(GIA / CD-962)。
おなじみ、CORPORONとUNTのシリーズ。今回のディスクは、基本的にどの作品も聴きやすくて、楽しかったです。
OSCAR NAVARROの"Downey Overture"は、どう聴いても1曲目に置くしかないシロモノ。だから、1曲目に入ってるのね。前半、変拍子なんですけど、それが全然苦にならないところが、特によいと思いました。
続く"Farewell to Gray"(DONALD GRANTHAM)は、いつものGRANTHAMとは、少しだけ違って聴こえました。それは、ちょっとだけ、抒情的だったり感傷的だったり劇的だったりするからかな。GRANTHAMの別の面が見られた気がしました。
それからWILLIAM BOLCOMの"Graceful Ghost Rag"。このCDの中では、チャーミングな小品といった位置づけになるのでしょうが、少し薄めの響きが、かえって新鮮に聴こえました。
それからそれから、CLIFTON WILLIAMSの"Sonata Allegro"。いやー、まさかこんな作品があったとは。儂、まったく知りませんでした。もしかしたら、新発見なのかな???なんてワクワクしつつ聴いていくと、アレアレ?????同じCLIFTON WILLIAMSの似たタイトルのあの作品に、なんとなく近づいたり離れたり。その絶妙(微妙?)な展開に、ニヤニヤするやら呆気にとられるやら。最後まで聴いた結果、この作品があの曲より知られてない理由が、よくわかりました。CLIFTON WILLIAMSには悪いけど。
それからそれからそれから、"The Frozen Cathedral"(JOHN MACKEY)。元々、coolな演奏が得意なCORPORONとUNT。この作品の曲想もcoolなんですから、これ以上のいい演奏は望めないんじゃないでしょうか。特に、メタル系per.の響きがよすぎて、通常よりfrozen度2.5倍増しかと思います。
などなど、長々と書いてきましたけど、当ディスク内で儂が一番ブッ飛んだのは、後藤洋の"ラッフルズ・コール・フロム・アファー"。コレって、最初なんだかわかんなかったんです。いわゆる現代音楽だし。ところが最後までいくと、ちょっとした種明かしがありまして。それについては詳しく書けないですけど、とにかく根底にあるもののひとつはコレなの!!!って、そりゃもうピックリしましたよ。その後、何度か聴きなおしてみると、曲間に何度もヒントが出てたのが判明。いつものコトですけど、儂の節穴ぶりも健在ですわ。この結末、儂にはかなりショックでした。
【2015.10.25.初聴】
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