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2016年02月10日09:29

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【プロ野球】 今季が勝負! オリックス・森本将太投手!

■宮崎にオリックスあり 知名度向上へ帽子に期間限定の花
(朝日新聞デジタル - 02月09日 20:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3844588

 現在、セパ12球団(NPB)には、独立リーグ出身の投手が18名います。そのうち6名が今季からのルーキーなので、二年目以上の投手は12名ですね。その12名と、一軍通算成績を、出身リーグ別に並べると以下のようになります。

【四国アイランドリーグplus出身】
 又吉克樹(中日) 15勝7敗2S54H
 ドリュー・ネイラー(中日)4勝3敗0S0H
 金無英(楽天)   2勝2敗0S5H
 土田瑞起(巨人) 2勝0敗0S0H
 金森敬之(ロッテ)1勝0敗0S1H ※
 入野貴大(楽天) 1勝1敗0S1H
 山本雅士(中日) 0勝0敗0S0H
 寺田哲也(ヤク) 0勝0敗0S0H
 篠原慎平(巨人) 一軍登板なし

※金森投手の成績は、独立リーグを経てNPB復帰を果たした後のみ。

【ルートインBCリーグ出身】
 森本将太(オリ) 2勝1敗0S1H
 カルロス・ペレス(巨人) 一軍登板なし

【旧・関西独立リーグ出身】
 エディソン・バリオス(ソ) 2勝3敗1S20H


 一目瞭然、人数的には四国リーグの独走。内容的にも、9人合計で25勝13敗2S61H。まあ、その半数以上を又吉投手一人で稼いでいるわけですがw(通算14勝を挙げたマエストリ投手が退団したことにより、又吉投手の占める比重が極端に大きくなりました。)
 旧・関西独立リーグも、唯一の出身投手・バリオスが20ホールドを挙げているのが目につきます。特に昨季、17試合連続ホールドのプロ野球タイ記録を達成したことが、記憶に新しいですね。
 というわけで、既にオチが見えていると思いますが、BCリーグ出身投手陣が質・量ともに非常に寂しい。寒風吹きすさぶ現状となっております。このオフ、前オリックスの前田祐二投手を筆頭に、計4名のBC出身投手が退団となってしまった結果、こんな事態に陥ってしまいました。実は、現役・退団を問わずBC出身投手で一番、数字を残していたのが前田投手(通算7勝7敗0S4H)だったのです。最高で7勝というのも寂しい話ですが、とにかく前田投手が抜けた為、BC出身で曲がりなりにも実績のある現役投手は、森本ただ一人に。巨人のペレス投手、及び今季、BCリーグから巨人と中日に入団した4人の投手は全員が育成選手で、現時点では支配下登録を目指す立場。勝ち星云々はその先の話になります。
 国内独立リーグも軌道に乗り、所属選手のNPB入りも珍しくなくなってきました。もはや、「NPBに入れた」と喜んでいる時代は終わり、「NPB一軍で、戦力としてどの程度、貢献できるか」が問われる時代になったと見るべきでしょう。そうした視点では、又吉やネイラー、野手でも角中(ロッテ)・亀澤(中日)・三輪(ヤクルト)を輩出した実績のある四国リーグについては、NPBを補完するファーム・リーグとして十分に機能していると評価できる一方で、BCリーグについては、まだまだと言えそうです。(野手に関しても、「一軍である程度の成績を残している、現役選手」という括りに辛うじて該当するのは、DeNAの内村だけでしょう。)

 森本投手は23歳。BCリーグ福井に二年間在籍し、その二年目(2012年)には21試合に登板して10勝9敗。BCリーグの公式戦は年間72試合ですから、かなり頑張った数字ですね。防御率も1.98(2012年のみ)ですから、打線の援護に恵まれなかったのでしょう。球速も、150kmを越えていたそうです。高卒二年目時点での話ですから、かなりのものです。(国内独立リーグでは、150km台を出せる投手は多くない。)BCリーグのレベルでは、十分にエース級と言えますね。2012年ドラフト5位で、晴れてオリックスに入団しました。
 NPBでは、ルーキーイヤーの2013年に25試合に登板し、2勝1敗0S1H、防御率5.90の成績を残しました。つまり、森本投手の「2勝」も「1H」も、2013年に記録したものなのです。
 しかし、2014年は一軍登板なし。2015年も2試合(2回)だけの登板で

 被安打4(被本塁打2)、与四球4、与死球1、奪三振2、自責点4で防御率は18.00

と惨憺たる結果。私はたまたま、森本投手の登板試合をテレビ中継で見られましたけど、敗戦処理に出てきて、火に油を注いだだけの無残な姿に「見なければ良かった」と悲しくなりましたよ。
この数字だけで容易に御理解頂けると思うのですが、要するに制球難なのです。四死球が多くなり、走者を背負ってボールを置きに行き、長打を喰らうという最悪のパターン。いくら球が速くても、これではどうしようもありません。
 2015年の二軍での成績も見ておきましょう。

 29試合登板(47回)0勝4敗0S
 被安打53(被本塁打4)、与四球28、与死球1、奪三振50、自責点29、防御率5.55

うーん、大差ないですねえ。投球回数47回で与四死球29。これだと中継ぎでは使えないですよ。暴投も7つあります。二軍だから三振もとれていますけど、一軍相手ではそうも行かないでしょうし。むしろ、たった2試合とは言え、この数字の投手をよく一軍で投げさせましたね。確かに、CS進出もほぼ絶望、という時期の登板ではありましたが。
 ですから私は、「森本は今季も二軍暮らしかな」と危惧していたんですが、なんとびっくりキャンプ一軍スタート。しかし、実は昨季の前田祐二投手も、キャンプ一軍スタートだったんですよ。どうもイヤな予感を覚えます。「ラスト・チャンスだぞ」という……。

 昨日(2月9日)、宮崎キャンプ中のオリックスが、今季初の紅白戦を開催し、森本投手も一イニング登板しました。J・SPORTS3で中継があったので、注目。0−0の5回裏です。打者の後ろの打率は、昨季の一軍打率です。

 3番 駿太(.234)  二飛
 4番 T−岡田(.280)遊飛
 5番 中村一生(.200)中前安
 6番 堤裕貴(.000) 四球
 7番 若月健矢(.091)遊ゴロ

1回を被安打1・与四球1の無失点。二死まで漕ぎ着けながら、走者を許すと四球で得点圏に進めてしまう、という、昨季と大差ない投球内容で、かなりの強風(解説の斉藤昭夫さん曰く「QVCマリン球場の風より強い」)という悪コンディションを差し引いても、厳しい結果でした。外角高めに抜ける球が多く、カウントを苦しくして、ボールを置きに行くのも昨季と一緒。打者ごとにカウントを見てみると

 駿太 2−〇からの三球目
 岡田 1−1からの三球目
 中村 1−0からの二球目
 堤  3−1からの五球目
 若月 2−0からの三球目

と、ことごとくボール先行。打者五人に投げてストライクが取れたのが二球しか無いのです。この時期は投手の方が打者よりも仕上がっているので、結果として失点しなかった、というのは、さほど大きなアピールポイントとは言えません。
 登板後のインタビューでは

「走者を出してからのクイックで、ストライクを取りに行って、上体が突っ込んでフォームがバラつく。フォームのバラつきとコントロールが課題。」

と、自己分析もし、コーチにも指摘されたと語りました。(まあ、私が見る限り、無走者の場面でも良くはなかったですけどね。)課題は改めて明らかになったわけですから、次のシート打撃や紅白戦で克服してみせて、とにかくオープン戦で使ってもらわないことには開幕一軍は覚つきません。

「自分の持ち味は、スピンの効いた真っ直ぐ。それをストライクゾーンに強く投げ込む。」

と力強く語る森本投手。何だかんだ言っても、力投型の速球投手は、見ていて燃えるものがあります。京セラドーム大阪のマウンドで躍動する雄姿が多く見られることを、期待しています。
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