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2016年02月08日20:54

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小説「生贄のマチ 特殊捜査班カルテット」大沢在昌

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あらすじ
家族を何物かに惨殺された過去を持つタケルは、クチナワと名乗る車椅子の警視正に、極秘の捜査チームへ誘われる。‘‘本社‘‘と言う組織が麻薬売買目的で企画する音楽イベントへの潜入を命じられたタケルは、会場で二人の若者ーー中国残留孤児三世としての鬱屈を抱えるホウ、復讐のためイベント企画者の恋人を演じる美少女カスミーーと出会う。

警視正が一般人のタケルを捜査チームに加える、と言うところに興味を惹くものがありました。
「闇の中に身をおくと落ち着く、と言う人間は多い。闇は姿を隠し、危険な敵から身を護るからだ」この書き出しが、正に闇に身をおく人間の性質を見抜いています。
カスミ、タケル、ホウーーこの三人に共通するところは、孤独だと言うことです。
その三人がチームを組むと言うから、これが又面白い。
中国人しか受け着けない町、日本人は一切入れない町という設定も、非常にリアリティがあるといいますか。
文章も非常に読みやすかったです。
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