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2016年02月03日04:25

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親による教育方針の改善が必要

先日ラジオ番組にて、社会学者の宮台真司氏がこの件に触れてましたっけね。

ざっくり結論は、『“いい大学に入りさえすればいい就職先に就ける=安泰だ”という教育を
今だに続け勉強漬けにしている、バカ親の教育によるせい』だと。

いわゆる“教育ママ”に観られる典型的現象だけども、
昔も基本線はそうだったが、「当時はそれでもよかった」と。
当時は、例えガリ勉で勉強しかしなくても、人間力形成に必要な様々な要素が
社会の中に多々あって、かろうじて補完的に子供に肉付けされる面があった。

だから大学を出ても、企業や大人社会の中でどうにか渡り歩く、または
しがみつくことが可能だった。が、今はその補完要素がなくなったわけじゃないものの、
肉付けされるべく“接着剤”がない・・あるいは補完要素にすら親が、
社会が近づけさせない為に、まさに頭でっかちのまま、裸のままいきなり
企業社会に入って来る為、折角いい企業に入っても早々に脱落してしまう、と。

その補完要素とは、勉強以外の「教養」。
ズバリ、昨今盛んに言われる所の「コミュニケーション能力」、「人間力」、
雑学的見地での「経験値」。

勉強もし、スポーツもそこそここなし、クラスの中で個性を発揮し、人気者にもなり、
恋もし、失恋もし、喧嘩もし、仲直りもし、挫折もし、立ち直ることもし、
悪いやつとたまにはいたずらをし、少々危ないことをし、怒られもし・・

お爺ちゃんやお婆ちゃんとも会話をし、近所の大人とも会話をし、
バイトをし、そこの大人達らと接触をし、隔たりがあることを知り・・

家では包丁を持って野菜を切ることをし、火遊びをし、何かを作ることをし、
分解することをし、応用することをし・・

そんな積算があまりに乏しいため、そしてそれを親がさせないため、
世代や価値観の異なる同士の組織空間では、まるで順応出来ず孤立してしまうのです。

二十歳を超えて初めて知る、本格的な挫折と孤独感・・。
親が信じてやまない「大学に入る目的のための勉強オンリー」は、
子供を弱体化させる、最も最大の『虐待』だった、ってわけですな。

折角の知識と、ある程度貯められた・稼げたお金があったとしても、
上手に使う術を知らない、何にどう使ったら有意義になるのか・・
あるいは逆に乏しければ乏しいなりに、どうやったら有効的なものとなるのか・・

知恵や工夫をすべくも、様々な小さな経験値がなさ過ぎるため、
価値観を膨らませることやアレンジする方法も、想像力も乏しいと・・。

学歴のベースがあって「選択肢」があったとしても、どの選択が本当にベターなのか、
悩んだ時にアドバイスをくれる人を作っていない、聞く耳も育んでいない、
何よりその為のコミュニケーションを普段から蓄積していない・・

過剰かつ歪なまでの「安定」と「檻」、安住の地を求めるがあまり、
リスキーなことや場面をとことん避けることで、益々脱却出来ず、
実態とは異なる「良い子」「優等生」の状態にて「理屈のみ」の人間となる・・

「早い話、◯◯しなきゃいいだけじゃん・・」のような一択思考となり、
閉塞的な人間形成、狭窄的視点や価値観を増長。
それが異なる人間達の集合体の中で距離感を生み、孤立を深め、
挙句行き着く所はバーチャルなネット空間、と・・。

勉強だけに集中し、いい大学に入ることで幸せになれるとする、
親が植えつけた絶対価値は、こうした人間を育むということですな。

本来は、社会人や企業人としての「先輩である」親が、
その経験値や現場での下の世代を観て、そうならないよう躾をして然るべしなはず。
が、何故かそうなっていないってのがある意味不思議でもありますなぁ。

リスキーなことにトライしない若者・・と大人達はこぼすも、
そうさせたのも大人や親達であり、子供らもまた妙な「大人子供」となった結果として
こうしたアンケートにも表れてるんだろうねぇ。

いい大学に入るのも、その為の勉強を沢山するのも大いに結構なこと。
だけどそれをするのと合わせて、もっと色んな事を学ばせないと、
折角の努力も水の泡になるし、今の時代は昔と違い自ら補完要素に近づいていかないと、
向こうからは肉付けしてくれなくなったってことかと。

そこで生まれる、育まれる「想像力」と「創造力」・・
一つ一つの小さなピースが、大人社会の中で組み上がり、
効力を発揮していくってことを、親はしかと肝に命じないといけませんなー。。



■「いい大学を卒業すると幸せになれる」でネット紛糾 「お金と知識は邪魔にならない」と支持する声もあるが
(キャリコネ - 02月02日 18:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3833132
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