ホームを全力疾走して、今にも発車しそうな電車に飛び乗る。
扉にタックルしたり、はさまれたり、乗ってから車掌に怒られたり、
駆け込み乗車はよくある風景。
…じゃあ、これは?
本日の営業先は京都の桂。
車だと時間もかかるし高くつくって事で、電車を使う。
って事で昼の時間を利用して、梅田の阪急そばを食う。
何度か噂にあったポテトそばを…と思ったが、
梅田では出してないようだ。
良かったんだか悪かったんだか…
結局、いつものきざみそばを食って出る。
梅田から桂までは結構な時間。
三宮からの移動で既に結構スマホをいじっており、もう飽きた。
雑誌でも買えばよかったな。
…そんな事を考えている間に、猛烈な睡魔が。
なんで電車の座席に座っていると、心地よく眠ってしまえるのだろう。
特急で6駅先の停車駅なのだが、最初の停車駅、十三の頃からもう記憶がない。
京都の方に電車は進むが、俺は気づかず爆睡。
昨日、しっかり寝てるんだがな…
なんでこんなに深く眠れるのか、自分でも分からん。
周りが急に騒がしくなってきた。
どうやら、子供連れでも乗ってきたのだろう。
構わず寝てる俺。
そして、その時が来た。
「ママ〜ッ!!!」俺の耳元で、とんでもない大声。
「うわあぁぁッ!!!」俺、驚愕して飛び起きる。
どうやら、子供連れは俺のすぐ横にいたらしい。
俺に心臓が3つあっても全部止まりそうになるくらいびっくりした。
何すんねんゴルァ
とキレそうになった矢先だった。
停まっている駅の表示板を一目見て…
「桂」
心臓停止寸前再び。
「ウォォォォ!!!」
慌てて席を立ち、閉まりかけのドアを猛スピードで通過した。
その場にいた客は、「何があった?」と思っただろうなぁ。
俺が悲鳴を上げて、次の瞬間血相変えて駆け出して行ったんだから。
発狂したんじゃないかと思われたかもな
ホームに降りて、ホッと一息。
後ろを見ると、やっぱり数人に笑われていた。
そらそうやな…あ〜恥ずかし
耳元で騒がれて、普段ならあのガキ
とムカつくところだったが、
今回ばかりは俺の寝過ごし⇒遅刻⇒地獄というシナリオを救ってくれた。
笑顔で手を振り、感謝の気持ちを伝えておく。
…最後に、電車の車掌がちょっと笑ってたな。
また恥ずかしさが…
駆け込み降車というめっちゃ恥ずかしい体験をさせてもらった。
子供のおかげで、寝過ごしにならんで済んだのが幸いだったな。
ガキ…じゃねえや
通りすがりのどっかのお子様、ありがとう。
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