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2016年01月31日00:06

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今年観た映画1 唐山大地震 (中国)



唐山大地震 ストーりー    http://tozan-movie.com/story.html

1976年河北省唐山市で発生したM7.8の大地震により、その後の運命が大きく

変わってしまった家族たちの物語。地震という一瞬の猛威が絶望と哀しみをもたらす中で、

生き抜く意志を繋いで希望を見出していく家族に感動を覚えながら観た。



唐山市を検索してみると、清王朝の乾隆帝や西太后が眠っている世界遺産の清東陵など、

多くの観光地として知られている上に、今では隣接都市の北京、天津と並んで700万人以上の

人口を持つ大都市とある。だが、地震は当時起きないと考えられていたが、この大地震で

20万人以上の犠牲者の多くが瓦礫による圧死だったという。

その有様は映画の冒頭で生々しく描かれている。

この映画でも、主人公の姉ドンと弟ダーが瓦礫に挟まれ生死の狭間をさまよっている時、

発見された救援隊によって、一人は助ける事が出来ないと、二人のどちらかを選ぶ

ように母ユェンニーが決断を迫られる場面が描かれる。二人を助けてくれと号泣しながら

必死に懇願するのは親として当然なのに、このままでは二人とも死んでしまうと告げられ、

弟ダーを選択した母ユェンニーの罪の意識が、痛い程わかるしシーンだ。

弟ダーは足を切断せざるを得なかったが助かった。弟ダーが病院へ搬送された後、

幸いにも遺体として取り残されたドンは息を吹き返し、救援部隊の一員として通りかかった

人民解放軍所属の夫婦に引き取られ、その後子として大切に育てられる。

だが、その事を母ユェンニーは知る由もない。唯唯、夫を失った上、娘を捨てた後悔と

責め苦で片時も安らぐ事の無い人生になってしまう。
 
この映画の第一のクライマックスとして、32年後又四川大地震が起き、弟ダーと姉ドンが

それぞれ唐山救援隊にボランティアとして加わり救援にかけつけたのをきっかけに

奇跡的に再会を果たす。それは、たまたま成長してお互いを知らない二人が、

救援中一休みしている時だった。

ダーが一緒の救援たちに唐山地震の際、瓦礫に挟まれた二人のうち自分だけ助かったと

すぐそばで身の上話をしている男がいた。二人は唐山市に今も老いた母ユェンニーの暮らす

実家を訪れ、親子3人が再会。母はドンになぜ生きているなら会いに帰って来なかったのかと、

涙一杯に聞く。ドンにしてみれば、あの時、弟を助けてという母の声が心に傷を残し帰る気には

なれなかったし、育ての親に恵まれ、実の親同然に思って来たからでもあった。

だが、母が今まで32年間片時もドンを忘れた事がなく、罪の意識に苛まれ続けてきたと語り、

、墓前を訪れた時には、幼い頃二人の子供の為に同じように買い揃えた教科書が収めらて

いたのを視て、ドンは母の愛情の深さがダー同様だったと改めて知り、

母を苦しませ続けた事を心から謝罪するクライマックスシーンは涙を止める事が出来なかった。

最後に、21世紀になって唐山市が建立した、犠牲者24万人の巨大な慰霊碑が写され、

唐山大地震がいかに巨大だったかという思いが迫ってくるシーンも印象的だった。



この地震をウキペディアで調べると、7500年前と15000年前に起き、7500年周期で

発生する事が今では分っているはいうが、高度に発達し、高層マンションが立ち並ぶ

唐山市の写真を視ると、東京や他の大都市と同じく、巨大災害に又見舞われる危険が

ある事に変わりないと思う。








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