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2016年01月30日23:32

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「とりあえず、お父さん」(シアタードラマシティ)1/23

久しぶりの竜也くん。4人芝居の翻訳もののコメディ。グレッグとジニィの若いカップル、フィリップとシーラの夫婦。二組の男女の勘違い→勘違い→勘違いの連鎖と、意図的な嘘と秘密。そんなものが絡み合いながら会話がテンポ良く進んでいくので、見ていて単純に面白かったです。芝居の上手い人たちが揃っていますから。面白すぎて、役者の方も素で笑っちゃってるんじゃないかってような場面もありました。
ジニィの「実家に行く」という最初の嘘は、わりと早い段階で気づきますが、彼らが「両親ではない」っていうのが分かっていないと逆に会話の面白さがさっぱり分からない気がするので、そのへん明確に語らないまま話が進むのは良いのか悪いのか。そして、ジニィの部屋のベッドの下から出てきた謎の男物スリッパがなかなかシュールな扱いで、ちょっと意外でした。うわ、そう来るか!って。
たぶん、オチが分かって見るとまた違う発見があるんだろうな、と思うけれど、今回観劇は1公演のみです。

舞台で見る竜也くんって叫んだりのたうちまわったり、なかなか激しい役どころを多く見ている印象があるので、このグレッグみたいな普通の青年っぽい役はちょっと新鮮。出てくる人たちの中で一番まっすぐで純粋なのかな。恋人の嘘は、何をどこまで気づいているんだろう・・・とついつい深読みしたくもなりますが。超余談ですが、「グレッグ」という役名、村井良大くんがやっぱり四人芝居の「カワイクなくちゃいけないリユウ」で演じていたのが同じ名前。そんなわけで、なんだかそっちのイメージが脳内で若干ちらついてしまうのでした(笑)。よくある名前なのかなあ。
ジニィの本仮谷ユイカさんは、これまであんまり知らなくて、今回初めましてな感じでした。声もキュートで聞きとりやすくて、なかなか良い印象。一方のシーラの浅野ゆう子さんはゆったりとした話し方で独特の雰囲気があって良かったです。この女性ふたりがなかなかしたたかというか、うまいこと男性陣を転がしてる感じが物語としてなかなか面白いことになっていました。
フィリップの柄本明さんは、とにかくそこにいるだけでなんだか面白い雰囲気を醸し出していて、なんだか笑っちゃいます。滑舌ってことだけで言うと一番アレな感じですけど、それを超越した何かでぐいぐい引っ張り寄せてくる感じがさすが。

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