R259系のエンジンには，バレオ製のセルモーターが搭載されているのですが、これがあまり評判が良くない。早ければ50000kmくらいからハウジング外周部に貼り付けられているマグネットが剥離してクラッシュする事例が結構多いようです。
対策としては、金属系の強化接着剤で補強ってのが定番で、これによって150000ｋｍも持たせてる強者もいるようですが・・・・。
いろいろ調べてみると、このエンジンのセルモーター、結構安い。純正のリビルトだと1万2千円程度であるし、2万円出せばマグネットをワイヤーで固定した強化型の社外品もあり、今回は先々のことを考えてこれに交換することにしました。
現在70000ｋｍ、ツーリングユースオンリーの我がGSにとって、旅先でセルモーターのクラッシュなど目も当てられませんのでね。
同時に先日来、全くチャージしなくなったバッテリーも交換します。
純正のバッテリーが20000円近くするので、いろいろと安いのを探していたのですが、台湾製のLONGの同型のバッテリを発見。これがなんと3500円。大丈夫かなという不安もありますが、値段が値段だけに１年もてばいいやと思い注文しちゃいました。
純正といっても今まで使ってたのは中華製で、今回は１年９か月、前回は丸４年、前々回は８ヶ月と 当たり外れが大きくて、これに比べてどうかってことになるので、まぁ 3500円ならいいかなって感じです。
バッテリーを外すにはまた燃タンを外さないといけないので、外したついでに、ABSポンプのエア抜きを再度実施。時間がたつとまたエアが抜けるんですよね。これによりさらにブレーキのタッチが改善。
さて セルモーターを取り外すと、フライホイールとかクラッチにアクセスできます。覗いてみたところ内部に特に異常はありませんでした。乾式クラッチなので内部に油っ気が全くない状態で、拭き掃除だけでセルモーターを組みつけました。
因みに クラッチ厚を測定してみると約5.4ｍｍ。元が7.8ｍｍで摩耗限界が4.8ｍｍなので、今までの状態で使用したとして後15000ｋｍ程度でO/Hが必要になってきます。リファイン３年計画の最後の年にこの大仕事が入ってくるわけです。
さて、今回の作業中、トランスミッションのセレクターシャフトに接続しているシフトペダルリンケージが、外れかけているのを発見。抜けかけていたスプラインを打ち込んで、緩んでいたロックボルトを締め付け。出先でシフト不能なんてことにならなくてよかったです！
・・・と ここまでは良かったんですが、いざ完成してエンジンを始動すると、……始動しない！
かかるにはかかるけどアイドリングしないし、回転が上がらない、すぐ止まる。
まいった〜〜〜〜！！！！！
再度今回作業したところを すべてバラしながら、検証。すると、・・・・・・右のインジェクターに来ているアクセルワイヤーがストッパーに乗っかって、左右の同調が思いっきり狂っていた。燃タンを付けるときにフュエルホースが引っかかって、引っ張り上げてしまったようだ。
ここを直して、もう一度組みなおして、エンジン始動！
新しいセルモーターとバッテリーで軽やかにエンジンがかかりました。いい感じです！！
明日は天気も回復しそうだし、ちょっと走らせてみようかな。
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