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2016年01月29日16:39

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TPPの細部の説明の前にすっぱりと消える・・・雲隠れじゃあないよ

野党は自らのTPP投げかけ責任者を、わざわざ外したようにみえる。


甘利氏を嵌めた週刊文春「禁じ手」スクープに屋山太郎がモノ申す!
『iRONNA編集部』 読了まで7分
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屋山太郎(政治評論家)

 はっきり言って、今回の週刊文春のやり方は感心しない。甘利氏の疑惑を告発した「ネタ元」とタッグを組んで写真を撮ったり、録音したりするとか、はじめから甘利氏を罠に嵌めて「事件」にしてやろうという魂胆が見え見えだ。こんなのは、オーソドックスな雑誌記者のやり方じゃないし、何度も言うけど文春らしくないよね。

 もちろん、安倍政権の最重要閣僚を辞任に追い込むぐらいの大きなスクープなんだけど、どうもスカッとしない。それは彼らが真っ向勝負をしていないからに他ならないんだけど、こんな「禁じ手」まで使ってしまうようでは、もうジャーナリズムなんてあったもんじゃない。かつて、立花隆が月刊誌「文藝春秋」で田中角栄の金脈を暴いたときは、誰もが文句のつけようのない完璧な「調査報道」だった。僕はね、どうせ政治家のスキャンダルを暴くんなら、ああいうスカッとした調査報道をしてもらいたいと常々思っている。「天下の文春」には特にそれを期待していたしね。

甘利氏の収賄疑惑告発第2弾を報じた週刊文春 2月4日号
 それはさておき、今回のスキャンダルは、野党にとってはおいしいネタではあったよね。国会で安倍政権を責める材料が何もないだろうから、本筋のTPP交渉とかで議論もできないだろうし、甘利さんのスキャンダルをことさら追及していた。もうこうなるときりがなくなる。ところが、甘利さんは弁護士に調査を依頼して、あっさり辞任を表明した。ぱっと身を引いちゃったもんだから、野党にしてみれば肩透かしをくらったみたいなもんだね。こうなると、野党の方がひっくり返ってしまう。いくら野党が反発したところで、疑惑の当事者が辞めちゃったものは仕方がないし、国会に呼ぶわけにだっていかない。そう考えると、甘利さんはうまく切り抜けたと思う。

 甘利さんはTPP交渉を推し進めたが、もっと大きな視野で見ればTPPによって日本の市場は確実に増える。例えば、1955年に日本はGATT(関税及び貿易に関する一般協定)に加盟したが、その時は市場が広がるといって日本中が歓迎した。これは私の個人的な見解だけど、今回のTPPによって、世界のGDPの4割を占める巨大な経済圏ができるっていうのに「反対」というのは違うと思う。甘利さんはフロマン(米通商代表部代表)に怒鳴られたこともあったが、アベノミクスの柱でもあるし、国のためとの思いで必死になってやっていた。

 私が記憶している限り、今回のような「禁じ手」を使ったスキャンダルは過去になかったのではないか。現金を手渡す時も用意周到に記者が録音や撮影をするなんて、こんな露骨なやり方はこれまでなかった。スキャンダルが発覚した当初、自民党内でも「ヤラセではないか?」という疑念の声が上がったのも無理はない。

 昔は政治家の秘書の給料なんて、今とは比べものにならないくらいずっと安かった。給料の半分はチップで補う欧州の給仕みたいなものだった。政治家秘書の給料がびっくりするほど安いもんだから、どうやって生活しているのかと思ったら、政治家の事務所を訪れた陳情客を案内するたびに、彼らはお金をもらってたんだよ。たとえば、秘書が陳情客に対して「先生に会わせてやる」と言って20万円を受け取って、その半分をポケットに入れるとか、そんなことは当たり前だった。秘書を雇う政治家なんかも、彼らに大した給料を支払っていないから、そのことを黙認していた。でも、時代が変わって、それまでの「常識」が金権政治の元凶になっているという批判の方が大きくなったから、政治家のカネと秘書の給与については、とにかく法律で縛って厳しくするという流れになった。

 しかし、甘利さんなんかは当選11回の大ベテラン。これは推測なんだけど、古い体質が残っていたんだね、きっと。その典型的な例が一昨年、政治資金規正法違反で元会計責任者の秘書2人が有罪判決を受け、辞任した小渕優子(元経産相)。親父の代からの「金庫番」が勝手にやっていたんだから、小渕さんは本当に何にも知らなかった。

 ロッキード事件のころだったら、政治資金をいくら集めようが犯罪要件は成立しなかった。田中角栄(元首相)なんかは、公共工事をばらまいて集めていたんだから。いま、角栄みたいなことを政治家がやったら、翌朝には留置場だよ(笑)。だから、昔とはまったく違う。政治家の倫理観というのは、とにかくカネを絞ることで育つ時代になったんだ。

 甘利さんは、安倍さんが最も信頼を寄せる政治家の一人だよね。麻生(太郎副総理兼財務相)さんと菅(義偉官房長官)さんを含めたこの3人は、安倍さんにとって特別な存在だったと思う。そんな甘利さんも、安倍さんの信頼に応えて懸命に支えることで日本を良くしようと考えていた。それしか手はないと。安倍さんを利用するだけ利用して、次の総理の座を狙うとか、そんな野心すらなかったはずだ。私欲がない人で、頭が真っ白になるまで安倍さんを支えた。彼にとってのそれは、本当にお国のためなんだな。だからこそ、安倍さんは、甘利さんや菅さんたちには心を許していた。この2人は邪心なく、日本を良くしたいという一心で政治を動かしているよね。

 甘利さんの後任には、石原伸晃元幹事長が選ばれたけど、その理由は今の閣僚の顔触れをみれば分かるよね。閣僚の中に石原派の議員がいないしね。安倍さんも、彼をいつまでも干していてはまずいと思ったんじゃないかな。彼の政治家としての手腕や人物を評価しているというより、派閥の力学というか、バランスを重視しての判断だったと思う。そういう余裕が、今の安倍政権にはある。

 では、甘利氏はどうなるのか。もし復帰のタイミングがあるとすれば、安倍さんが首相をやっている間しかないでしょう。もしかしたら、1年ぐらい冷や飯を食って、それから重要ポストに復帰するかもしれない。いま、最も考えられるポストとしては、自民党政調会長なんだろうけど、これだけは確実に言えるのは、今回のスキャンダルで野党がいくらあがこうとも、今夏の参院選にはほとんど影響を与えることはないと思いますよ。(聞き手、iRONNA編集部・川畑希望)


ややま・たろう 政治評論家。昭和7年、福岡県生まれ。東北大卒。時事通信社入社後、政治部記者、ローマ特派員、官邸クラブキャップなどを歴任。56年から第2次臨時行政調査会(土光臨調)に参画し、国鉄の分割・民営化を推進した。平成13年に正論大賞を受賞。近著に『安倍晋三興国論』(海竜社)など。


http://ironna.jp/article/2756

■甘利氏問題、どこまで法令違反? 口利き実態は依然不明
(朝日新聞デジタル - 01月29日 07:49)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3826445





甘利氏問題、どこまで法令違反? 口利き実態は依然不明 91
2016年01月29日 07:49 朝日新聞デジタル
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朝日新聞デジタル
写真辞表提出のため首相官邸に入る甘利明経済再生相=28日午後6時18分、飯塚晋一撮影
辞表提出のため首相官邸に入る甘利明経済再生相=28日午後6時18分、飯塚晋一撮影
 甘利明・経済再生相をめぐる現金授受問題で、甘利氏は自身が建設業者から100万円を受け取ったことを認めた。秘書が300万円を私的に使っていたことも分かり、この点について政治資金規正法などに抵触する恐れがある。口利きや飲食接待の実態は不明のままで、甘利氏が依頼した弁護士らが調査している。

 甘利氏は会見で、13年11月14日に大臣室で50万円を受け取り、14年2月1日に神奈川県大和市の地元事務所で50万円を渡されたことを認めた。

 甘利氏によると、大臣室では、菓子折りの入った紙袋を渡され、後に秘書からのし袋が入っていたと報告された。政治資金としてきちんと処理するように指示したという。

 事務所で受け取った現金については、建設会社の総務担当者が帰り際、菓子折りの入った紙袋と封筒を差し出したという。「大臣室訪問のお礼と政治活動への応援の趣旨と思って受け取り、秘書に適正な処理を指示した」と話した。

 甘利氏が代表の自民党支部の14年分の政治資金収支報告書には、実際とは異なり、建設会社から14年2月4日付で100万円を一度に寄付されたと記載されている。同日付で100万円の領収書をつくり、建設会社に送ったという。

 この期日の「ずれ」について、秘書らは弁護士に対し、甘利氏が舌がんの手術を受けて治療をしていた時期で「余裕がなかったからではないかと思う」と説明したという。

 甘利氏の説明通りであれば、政治資金の処理としては法令違反とまでは問われないとの見方が多い。甘利氏は会見で、このずれについて、実態に合うよう収支報告書を訂正する意向を示した。

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甘利氏、記憶の限りで…「紙袋をいただいたと思う」
「政治資金として処理を確認」 甘利氏、秘書に指示
50万円「ポケットにしまうはずない」甘利氏、残る疑惑
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