法治国家じゃない国と比較してもね

報道の自由度　韓国は日本を上回るもネット自由度は日本が上
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=125&from=diary&id=3817673

「世界最大級の生活情報データベースサイトであるNUMBEOの調査（2015年）」によれば、日本は、韓国と比べると、ネットの世界での自由度では上回るも、報道の自由度では劣るのだそうである。

どういう調査をしたのかは知らないが、中国や韓国と同じ土俵で比較する時点で、日本に対する悪意ある意図を感じてしまうのは、中国や韓国に対して僕が蔑視しているからだろうか。

そもそも、中国などは、共産党一党独裁の国であり、民主国家でもないし、法治国家とも呼べない。共産党幹部の意向がすべてに優先する。否、幹部だって、党内の権力闘争如何で、油断していると突然に「粛清」されてしまうような物騒な国である。

韓国は一応は民主国家ということになるのだろうが、果たして本当に法治国家かどうかは疑わしい。例の産経新聞支局長の名誉棄損事件とか、セウォル号転覆事件の裁判とかを見ていても、法律よりも国民の感情とか気分の方が優先されているような気がしてならない。「トンイ」とか「チャングム」みたいな韓流歴史ドラマに登場する李氏朝鮮時代ならば、宮廷内の権力者の力関係が正義や事実よりも優先したのだろうが、いまはもっとアヤフヤな世間の空気みたいなもので物事が決まっているような気がする。

日本の肩を持つつもりもないが、そういう法治国家とも呼べないような国々に比べれば、まだ日本はマシだろうし、そもそも中国や韓国と同じ土俵で比較されて「優劣」を評価されること自体、日本人はもっと怒った方がよい。

たしかに「記者クラブ」なんてものが、いまだ存在するのは大いに違和感がある。ジャーナリストが自分の足で取材せずに、取材対象から提供された情報だけを鵜呑みにしているようでは、怠慢だと言われても仕方がないし、権力者に都合の良い情報ばかりが蔓延る主たる原因でもあるのだが、かと言って、それと違うことが言えない社会というわけでもない。少なくとも、権力者を批判することを言ったからといって、即座に身に危険が及ぶような社会ではない。

むしろ日本人が危惧すべきは、いろいろな情報が氾濫する中で、何が正しくて、何が正しくないかを自分の頭できちんと判断する能力を磨くことであろう。先ほど韓国の悪口を書いたが、韓国ほど極端ではなくても、日本でも似たようなことはいくらでもある。マスコミの報道は、熱しやすくて冷めやすくて、大衆が飛びつきそうな情報を見つけては、次々と移り気な報道をする。

我々の「民度」がもっと向上しないことには、中国や韓国のことを非難できなくなってしまう。