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2016年01月23日23:03

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不肖ねこると、三十一にして大型免許を志す#7 ノるかソるか、運命のお時間です

不肖ねこると.45、
ついに本日大型自動二輪免許の卒業試験へ
馳せ参じて参りました。

こちらをご覧の皆様もご存知のとおり、
前々日より今週末は大寒波の予報。

思えば中免取得時の卒検は
台風一過の翌日に実施であった
つくづく思うけどこの男(=俺)、

持 っ て ま す ! !

前日に
同僚のおっちゃん「明日、卒研頑張れよ!?」
俺「あざぁーす!」
おっちゃん「京都、(雪が)積りますよぉーにっ!!」
俺「や め て ! !」

……みたいなやり取りをぶちかましながら迎えた試験当日。
9時35分集合というのが最初のハードルwww

中免の受験者はやたら多かったけど大型は5人。
最初に学科の部屋に集められて説明受けます。

まずは実際に走るコースの発表。
我ら黒組のコースは……2!

それを聞いた瞬間、細かい教習の説明を話半分に聞きながら
2コースの復習モードに突入するねこると

坂道発進が必ず最初
2コースの最初はクランク
8の字を出たあとは必ず踏切
中央交差点を右折したあとは必ず波状路-スラローム-一本橋の三連星
スタンドはまたがる前に払う、
またがる前に後方確認する、
またがったらミラー触る、
ブレーキの指は四本がけ、
目標をセンターに入れてスイッチ――

とかなんとかやってて皆さんで卒検待機所に移動
検定コースが一望に見渡せる大パノラマには
空気が固く張り詰めていた

俺が走るのは四番目。
当然待機中は落ち着かない
タバコ吸いに行ったり
無駄に準備体操してみたり立ったり座ったりしていたところ、

が っ し ゃ あ ぁ ぁ ん !!

トップバッターの教習生、まさかの転倒

一瞬にして凍りつく待機所

そのまま発着地点に車両を戻し
無言で待機所を通り抜けていくトップバッター

ざわ……

ざわ……ざわ……

そんな重苦しい空気の中
俺の隣に座っている青年のアライヘルメットを見た欧米人と思しき教習生が
ヘルメットの話をし始めた
すかさずその話に割って入るねこると
こんなこともあろうかと思い
名刺(裏返すと5%割引券になってる特別仕様)をこじゃんと用意しておいたのだ

ここぞとばかりに名刺配布
成り行きでその横に座ってた話に関係ない奴らにも配布
そしてヘルメットの基礎知識を語りだす俺

思えばこれでだいぶ気分が楽になったのかもしれない
話につき合わされた二人にはメーワクだったかもしれんが←

そうこうしているうちに採点室へ呼ばれ、
装備(各プロテクタ・ヘルメットのあごひも等)チェック

検定員「そんな装備で大丈夫か?」
俺「大丈夫だ、問題ない」

検定車両の前に行き、今一度注意事項を確認される
8の字・一本橋などの各項目はもちろん一人ずつ入らないとタイムが取れないので
到達時点で項目チャレンジ中の人がいたら
侵入せず待機するようにとの事
そりゃそーだ

ちなみに検定中も
普通に教習受けてる人達がコース内を走ってるので
充分その動きに注意すること

承知

スタートの前後には右手を挙げてこちらに開始/終了の合図を送ること

かしこまりました

そして検定員のおっちゃんが採点室に戻ったのを確認してから右手を挙げる

いよいよ、のるかそるか

運 命 の お 時 間 で す 

まず発進して外周一周、途中指示速度35km/h
途中からコース内側を抜けて内回り、障害物をかわして最初は坂道
突き当たりを左、内回りもう一周してからクランク

よおし、いいぞ
クランクでたら中央交差点を右折して、波状路-スラローム-一本橋の三連星

はじょうろは たのしい

そのままスラローム

ここで微ミスのねこると
進入角度の修正に何故かクラッチを握ってしまう
あぶね!あぶね!

なんとか接触なしで乗り切ったものの心臓バクバク
次は……次は一本橋だ……!!
気を取り直して一本橋は超余裕

次は……次は……

な ん だ っ け 

ここまできといてやっぱりコースが吹っ飛ぶねこると
あとで考えればもう残りは8の字と踏切と急制動しかないのであった

汗ジトで道なりを進み
そうだ! 8の字!
えらいぞねこると
ちゃんと思い出した
慌てて左ウィンカーONした次の瞬間、

検定員『卒検ねこるとさーん、止まってくださーい!止まってくださーい!』

……え

採点室の窓を見ると止まれのサインを出してる検定員の姿
8の字入口で止まっていると検定員さん降りてきた

「ねこるとさん、先に8の字やってはる人がいてんのに入ったらあきませんやんwww」

……

……冒頭の支持はこういうことか。

\(^o^)/オワタ

……と思ったら検定員さん
一周回ってもっかい8の字やり直せとおっしゃる

これはワンチャンか!?

もちろん止められることもなくクリア

踏切もクリアで残るは急制動
二の轍を踏むと今度はシャレにならんので開始前に一旦停止
ゴール周辺に誰もいないの確認して発進
すぐに二速、カーブをクリアしてから三速に上げて加速


教習開始から所内でねこるとが配った名刺実に23枚
雰囲気イケメンの鈴之木君には結局会えなかった
中免頑張ってた中年のおっちゃんK氏は
俺の二つ前に満足気な笑みで待機所を抜けていった

アライヘルメットの青年はきっとこっちを見ている
彼のヘルメットはラパイドIR、クロノス赤
HYODのジャケットは京都店で買ってくれたものだという
ここで落ちたら万一店で再開したとき
なんとも気まずいじゃまいか

コーン手前で40km/h到達

『ブレーキはコーンに差し掛かってから。構える動作もブレーキングと見なされます』
教官の言葉を思い出しレバーにかかりそうな指を引き戻す

思えば台風一過の翌日に受けた中免の卒研では
ブレーキロックで派手に吹っ飛んだ
今日は寒いがほかになんの不安要素がある

それにはもう初心者じゃない
先代VTさんが、チェリーが、そしてつばさが俺をライダーにしてくれた

俺にとってはただの教習ではない、これは儀式なのだ
十年前の、そしてそれから今までの十年を精算する

不肖ねこると.45
二輪教習最後のブレーキング!

……

…………止まった。

停止線やや手前。
速度、位置、姿勢において完璧な急制動

まだだ。
バイクを降りるまでが卒研です

一速に入れて左合図
発着位置に停めてニュートラルでエンジン停止
降車後スタンドを出して俺は採点室へ向き直り、
高々と右手を上げた

検定員「合格です。途中修正入ったけど……最後の急制動、きれいに止まらはったねぇ」
この一言ですべてが報われた

ただしスラロームは相当危なかったらしい

あれはちょっと心残り

ラパイドの青年にサムズアップを送ると、彼は小さな拍手で返してくれた
彼も無事合格したと後で分かった

卒業証明受け取るまでに
待機所にいた人を探し出してさらに名刺を配る
ついでに挨拶がてら教官にも配る←

そんなこんなで、
ねこると.45の二輪教習生活は、
本日無事に終わりを迎えてしまいました。

あとは次の休みに免許試験場で
免許証に
『大自二』って書いてもらいます

うん。
この経験、
だいじに、します。

教えてくれた人、
応援してくれた人、
アドバイスくれた人、
支えてくれた人、
名刺もらってくれた人も、

みんな、みんな、

ありがとおぉぉ。 Yhah。

-Fin-


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