mixiユーザー(id:16404980)

2016年01月23日10:19

271 view

ダイバシティ

 政府はどういう意図で菊池氏に参加を依頼したのかわからないが、今の政権の連中とは一味違うな。


http://digital.asahi.com/articles/ASHDV038HHDTUTIL06R.html?rm=536
菊池桃子さん、1億総活躍で注目 「多様性への理解を」

1億総活躍国民会議を終え、報道陣の質問に答える菊池桃子さん=昨年11月、首相官邸、飯塚晋一撮影
写真・図版
 安倍政権の目玉政策「1億総活躍社会」の実現に向け、政策を話し合う「1億総活躍国民会議」のメンバーに起用されたタレント、菊池桃子さんが「排除される人をつくらない社会」を提案し、注目を集めている。発言の裏にあったのは、障がいのある長女を育てながら感じた社会への疑問だった。

 「1億総活躍という言葉についてですが」。昨年10月の国民会議の初会合。「民間議員」として参加した菊池さんは安倍晋三首相らを前に「意味がわかりづらい、という声をよく耳にします」と切り出した。その意味を補う言葉として提案したのが「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」という言葉だ。

 欧州では「社会から排除するものをつくらない」理念として、労働や福祉、教育などの分野で幅広く使われるが、日本では聞き慣れない。だが、菊池さんは、乳児期に脳梗塞(こうそく)を患って左手足にまひが残る長女と生きる中で、この言葉を幾度もかみ締めてきた。

 「小学校を探していた時は、近くの特別支援学校に『教科書相当の知識が身につくか約束できない』『家庭教師をつけては』と言われた。将来に夢を抱く子どもたちに義務教育も担保できないのか。それで本当に義務教育と呼べるのかと、疑問がわきました」。取材に対し、こう振り返った。

 ログイン前の続きようやく長女の進学先が決まった時には、リハビリ仲間のママ友に「桃子さんのおうちは、うちの分も幸せになってね」と言われた。障がいの重さや経済的な理由で、希望に沿った進学を諦めた仲間は多い。

 「家庭教師と言われても、経済的な理由で諦めるしかない人もいる。心の中でどれくらい涙を流しているのか」。我が家の悩みから社会構造への疑問が膨らみ、大学院での雇用政策研究へとつながっていった。

 昨年11月、国民会議の2回目の会合では、学校の受験や企業の採用資格に記載される「心身ともに健全な者」の一文に言及。「人々の前向きな意欲をそぐ慣例」「この表現のために、受験や採用試験を諦める方が多い現実がある」として見直しを提案し、政府の緊急政策にも盛り込まれた。

 緊急政策にはほかにも、「ソーシャル・インクルージョン」を意識した「包摂と多様性」という文言や、出産・育児後に女性が職場復帰するための「学び直し」の場など、菊池さんの提案が採用された。

 「1億総活躍」が「排除する人をつくらない社会」に近づくには、何が必要なのだろうか。菊池さんは「多様性への理解でしょうか。欧州では幼い頃から移民や難民に接し、それが障がい者や性的少数者への理解にもつながっている。歴史的背景は違っても、日本社会も『仲間はずれ』をなくしてから『総活躍』の議論をするべきだ」と語る。

 一方、国民会議は政権の参院選向けの対策との見方もあり、「選挙が終われば1億総活躍の政策議論も終わり」(官邸幹部)との指摘も出ている。菊池さんは「短期的な取り組みになるなら怒りを感じずにいられません。人口問題に向き合うための会議なのだから、長期的に解決に向かうまで続けてほしい」と話す。

 菊池さん自身の参院選出馬を望む声があることについては、「自分の思いは芸能活動をしているからこそ伝えられると思う」と話し、立候補を否定した。(市川美亜子、池尻和生)

     ◇

 きくち・ももこ 1968年生まれ。84年芸能界デビュー。出産を経て、2009年に法政大学大学院に入学、12年に修士課程修了。その後、戸板女子短期大学の客員教授になり、キャリア教育の講義を担当。昨年12月、手記「午後には陽のあたる場所」(扶桑社)を出版した。
2 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する